北海道旅行3日目、午前中に旭山動物園を見たのち特急ライラックで札幌に戻ってきた。今日の宿である中島公園近くのホテルにチェックインしたあと、札幌在住の友人と会う約束をしていたので待ち合わせ場所へ。私一人で行き、そのあいだ夫と子どもは路面電車の旅へ。
友人とは25年来の付き合いで、再会は5年ぶりだった。カフェの座席をぐるりと見やって友人の顔を見つけたとき、本当に会えた…という感動やら感激やらで心拍数が上昇。思い出話や軽い近況報告や、とりとめもないどうでもいい話で笑い転げる。テーブルに顔をついて息苦しいほど笑えるとか、幸せだなあと思った。(いい年の大人として、ほかのお客様の迷惑にならぬよう節度は保ったつもり)
1時間半くらい話してお開き。ホテルに戻って家族と合流し、夜ごはんを食べに外に出る。1日目の回転寿司「根室花まる」を教えてくれたのも、今から向かうスープカレーの店をすすめてくれたのも同じ友人。札幌の夜ごはんを頼りっぱなし。
めざすは狸小路にある「SOUL STORE(ソウルストア)」というお店。初めて訪れる狸小路はキラキラと明るいアーケードが果てしなく連なる一大商店街であった。全長900メートルもあるらしい。
ソウルストアは建物の2階。看板に従って細い階段をのぼる。3組ほど待って入店。
具と、スープのテイストと、辛さの段階を選べる。私は野菜たっぷりの「季節の旬菜カリー」にした。辛いのが苦手なので、辛さ段階は一番低い設定で。ごはんは中盛にして子どもとシェアする。(夫は確かチキンカリーで、トッピングできのこミックスを追加してた)
きました、季節の旬菜カリー。野菜のボリュームと盛り付けの立体感がすごい。スープはさらさらで、このままゴクゴク飲めそうな感じ。
スープカレーを知らない我が子は、思ってたカレーと違いすぎて「ふつうのカレーがよかった」と発言。まあそうなるよね。しかしここはスープカレーの店。今日は君の認識を新たにしてみようか。ごはんを取り分け、子が好きそうな野菜(さつまいも、人参など)とスープをよそってやる。「ごはんにかけてもいいし、付けながら食べてもいいよ」というと、半信半疑な風情で口に運び……。「おいしい」との感想。よかった!
丼から1時の方向に思い切りはみ出してるのはごぼうの天ぷら。ソウルストアはこれが名物だと友人の弁。カレーにごぼうとは考えたことなかった。この巨大ごぼう、見た目に反してくったりと柔らかく、かつ、力強い味と香りがみなぎっていた。めちゃくちゃ分厚いズッキーニや大根も入っていて、もはやカレーに合わない野菜は存在しないのでは? スープはどこまでも奥行きがあってまろやかな味で、とてもおいしかった。
友人からはあらかじめ「スープカレーは店によって味の系統があまりにも違うし好みによる」と言われていたけれども、単純に「近いから」という理由で選んだソウルストアは私の好みにばっちりハマった。夫のチキンカリーもおいしくて、鶏肉を少しもらったらあまりにもホロホロに煮込まれてて、ホロホロすぎてあごがびっくりした。
店を出て狸小路のアーケード街を歩く。土曜日の夜9時、あたりは昼間かというくらいさんさんに明るく通りは人であふれかえっていた。眠らない街、という感じ。にぎやかな札幌の夜を抜けてホテルに戻る。北海道宿泊もこれが最終夜。子は「ねえおかあさん、ちょっとホテルに泊まりすぎじゃない? 3回も泊まってるよ!」という。なにホームシックになったの、それとも家計を心配してくれてるのかい?
子が寝たあと甘いものがほしくなり、夫とじゃんけんして負けた私が買い出し係に。ローソンで期間限定の「バスチークリームのせ」を買ってきた。ヨーグルトを選んだ夫とのカロリー差が激しすぎる。
スープカレーおいしかったなあ、あした空港でレトルト品とか、スープカレーのもととか買おうかな~なんて思ってたのに、翌日になったら生ノースマンで頭がいっぱいになっちゃってスープカレーのこと忘れてた。ああああ。
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