旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

毎日、異世界通い。上橋菜穂子「守り人」シリーズ

会社の本好きKさんがおすすめして貸してくれた、上橋菜穂子の小説<守り人>シリーズに夢中だ。異世界ファンタジーなのだが、「こんなにもしっかり世界観が構築されている」かつ「その世界観の幻想性や神話性が自分のツボ」っていう作品はちょっとほかにない…

盆栽の鉢に、つややかな秋が訪れる

ハゼノキの葉の赤が、日増しに色濃くなっている。 大文字草の花もたくさん。この可憐さを見て!

ねじれるラブ。乾くるみ『イニシエーション・ラブ』

静岡市内の本屋(谷島屋書店)で、乾くるみのミステリー『イニシエーション・ラブ』を買う。前に新聞の書評欄で紹介されてて気になってたのと、「作中に当店が登場します」という手書きPOPに惹かれたから。谷島屋が出てくんの? っていうか静岡が舞台なの? …

女ふたりの熱海旅。B級エロスな秘宝館にやられっぱなし

友人Sちゃんと熱海に行ってきた。 静岡の私と東京のSちゃん、それぞれの住む場所からだいたい等距離だから、というのがその理由だ。かつて新婚旅行のメッカだったとか百万ドルの夜景がきらめくとか、そこはかとなく昭和の香りが漂う温泉地、熱海。果たしてそ…

大文字草の花が咲いた

盆栽の大文字草。ちっちゃいピンクの花が、「大」の字になってる。 ハゼノキも紅葉の季節です。

妄想は絶対不可侵の世界。好きな作家三名の三エッセイ

「好きな作家を三人挙げろ」といわれたらちょっと迷うが、「とくにエッセイが面白い人」といわれたら迷わず答えられる。森見登美彦、穂村弘、三浦しをん、だ。いま気づいたのだが、三人とも妄想の達人だという共通点があるなあ。そんでみんな文章がうまい。…

亡霊のような愛の話。桜庭一樹『私の男』

桜庭一樹の『私の男』を読んだ。 有り体に言ってしまうと、「愛されたがりたちの、普通じゃない愛」の話。 シチュエーションもキャラクターも、現実味がないというか、幻想的というか、異端すぎるというか。だって、娘と養父ですよ。読むとさらに驚くことに…