旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


北海道旅⑦ 車窓で予期せず時計台。新千歳空港で味噌ラーメン。

北海道旅行4日目にして最終日の朝。ホテルは食事なしプランだったので、近くのコンビニで買ってきたものを部屋で食べる。予約時よりもアップグレードされた最上階の部屋で、広さも設備も居心地も抜群だった。ベッドがとにかく大きかったので、川の字の中央にいた子どもがどれだけ激しい寝相で左右に転がろうがキックしようが、大人はまったくの無傷で安眠できたのがいちばんよかった。

ホテルは中島公園のすぐそばで地下鉄駅が近いのだけど、新千歳空港までのルートを調べていた夫が、ほとんど目の前といってもいいくらいの位置にあるバス停から空港行き特急バスが出ていることを発見。めっちゃ近いし乗り換え不要だし、まさにこれ最強。でかした~!とか言いながらバスに乗る。

そういえば私たち、札幌の街をまったく観光してないなあ、大通公園とか札幌タワーとか時計台とかひとつも見なかったけど、一体どこで何してたんだっけ?という若干の心残りがあったのだけど。

そんなことを思っていたら、バスはちょうど大通公園に差し掛かり、

おっ!!!

おおおおっ!!!

噂をすれば、のタイミングで車窓から見えた。思いがけずプチ観光名所めぐりになってラッキー。地下鉄じゃこの景色は見えなかったもんね。

さて、バスは快調に空港に到着。私は一も二もなく千秋庵へと向かい、かねてからの悲願であった生ノースマンをついに入手。

そしてもうひとつ、北海道といったらラーメンでしょうということで、ターミナルビル3階にあるラーメン道場へ。ラーメンの有名店が集まるレトロな横丁ふうの一角で、昼時だったこともあり人でごった返していた。あまり長時間待つのは嫌だなあと、行列店を避けつつ奥へ奥へ進む。気がつくと一番奥まで来てしまい、そこも行列ではあったのだけど、味噌ラーメンの香りにひかれそこで待つことに。

白樺山荘というお店。

味噌ラーメン980円に、コーンバター250円を追加。デフォルトではコーンはのってないけど、子が「コーンラーメンがいい」と希望したため。子ども用のうつわに麺とスープと具を少々、そして大量のコーンを取り分ける。おいしいおいしいと夢中で食べていた。旅行から帰ったあと、北海道で何が楽しかったかをきくと「コーンラーメン」と即答していた。よほど好きだったらしい。(というかそもそも、三度の飯よりコーンが好きなんだよな)

ぱっと見、かなりこってり?と思ったけど、スープはマイルドで甘みもあって食べやすかった。おいしいラーメンで北海道旅を締めくくることができて満足。

無事に飛行機に乗って帰途へ。機内では、コーヒーが運ばれてきたところで生ノースマンを食べる。乗務員さんが子ども用のおみやげをいくつか持ってきて選ばせてくれるんだけど、子は、私の必死の誘導にも関わらず飛行機模型をもらっていた。ちょっと! それ行きの2回の飛行機でも同じのもらってたぞ! 今回だけでもう3機目!!!

そんなこんなで3泊4日北海道旅行の記録でした。行ったエリアは札幌・旭川・富良野。当初、3泊するならもっと詰め込めるかな、予定がスカスカすぎるかな?とも思ったけど、いやいや子連れは何が起こるかわからないからスカスカぐらいで絶対ちょうどいいはずだ…とスタートし。結果、歩き疲れてだっこしたり、子が地下鉄や市電に夢中になって予想外の場所で足止めになったり。そういうちょっとした行動の積み重ねを含めると、スカスカどころか、時間いっぱい満員御礼って感じの旅程だった。

子は「北海道から帰ってきたくなかった。ラベンダーのソフトクリームとコーンラーメンが食べたい。ホテルに100回くらいとまればよかった」と言っている。いいねえ、できるならば私もそうしたい。大きくなって自分で稼ぐようになったらぜひ私も連れてってくれ!

(北海道旅おわり)