久々に、土九のたいやき。前に行ったのは3月下旬、白玉桜あんの時期だった。2ヶ月半ぶりか。時の流れのなんと早いことよ……。6月現在の季節限定メニューはりんごカスタード、毎年楽しみな味。
カットする位置が惜しくてりんごが見えてないけど、ぽってり甘いカスタードクリームと、シャキシャキした煮りんごがはさまってる。歯ごたえを残したシャキシャキ感が絶妙。りんごは酸味強めで味がはっきりしてる。たいやきとシュークリームとアップルパイの合体版みたいなおいしさ。
カウンター越しにたいやきを焼く一部始終が見えるのだけど、これがもう流れるような職人技の連続で見ていて飽きない。縦に長い1枚のたいやき型で一度に6匹分(たぶん)が焼ける。生地を流しこんで刷毛でのばしたあと、受けている注文に応じて、粒あん、抹茶クリーム、カスタードなどの具をのせる。対になる型に生地を流してサンドする。ひっくり返したり火の位置を変えたりして焼き加減を調整する。
焼き上がったたいやきは6匹まとめて1枚の板にサッとのせられて(瞬間移動のような素早さ)、注文ごとに仕分けされる。型をはずすと全部同じきつね色のたいやきで、どれが粒あんでどれが抹茶なのかまったく見分けがつかない(私には)。しかし店主はもちろん間違えることなく、「あん3抹茶1」「あん4抹茶3カスタード3」などの注文ごとに品をまとめていく。どうなってるんだろ? 焼く手際も見事だけど、ランダムな注文を過不足なくさばいていくパズルのような流れがめっちゃおもしろくて見とれた。
たい焼き工房 土九(つちく) 野々市市三納2丁目178