旅と日常のあいだ

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この一年で、靴とコートを8割ほど捨てた

靴箱に入れたまま何の手入れもしてなかったローファーを、ふと思い立って数年ぶりに履いた。中敷きがぼろぼろになっており、歩くたびにガサガサこすれて足裏にくっつく。靴って劣化するとこんなことになるのか。

10年ほど着た麻のスプリングコート。生地がだいぶヨレヨレになり、いい感じにこなれてきたとかいうステージを通り過ぎて、くたびれて形が崩れてきた。シーズンが終わってクリーニングに出そうとしたところで、「いや待てよ」と。保管のコストをかけるより、客観的に見てこれはもうサヨナラする時期だなと判断。

という感じで、手持ちの靴やコートを見直してはどんどん手放している。ここ1年でたぶん、コート5枚、靴7足くらい処分した。むしろなんでそんなに持ってたのか。

もちろん、それぞれ思い入れがあって大事にしてたわけだけど、かつて必要だと思っていたものが、実はそうじゃなくなっていたということ。時とともに気分も生活スタイルも体型も変わったし、持ち物に対する優先事項や考え方が変化した。そのことを、しまわれたまま着ていないコートや靴を眺めながらしみじみ実感したのだった。手放したいま、そのことを後悔することもないし、なくて困るということもない。維持費用も収納スペースもおさえられるし、良いことのほうが大きい。

と言いつつ、捨てすぎて靴の選択肢が少なくなり、普段用はスニーカー2足しか生き残ってない。我ながら極端。どうやっても足元がカジュアルになりTPOもなにもあったものじゃないので、オンオフほどよく使える一足を探すのが当面の目標です。