旅と日常のあいだ

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うどん県へ、さぬきうどんを食べに行く(1)

1月初め、さぬきうどんを食べに香川に行った。ええ、静岡市から青春18きっぷで。京都で途中下車、姫路あたりでは沿線火災で軒なみ遅延、なんやかんやで出発から到着まで12時間ほどかかっただろうか。すでに日の暮れた瀬戸大橋を渡り、香川県高松駅に到着、そこから琴電に乗ってホテルに到着したのであった。この一年のあいだに「18きっぷで北海道」も実現済み、JR在来線乗りつぶしがはかどるわ。

香川到着の夜は、居酒屋にて名物「骨付鶏」「しょうゆ豆」そして「オリーブハマチ」の刺身を食べた。オリーブオイル漬けのハマチ?と思ったらそうではなく、オリーブの葉をエサとして与えたハマチということ。オリーブの味はしなかったが、身がぴちぴちしていて歯ごたえがあって美味しかった。

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ボリューミーな骨付鶏。遅れてきたクリスマスのようだよ

あけて翌日、いよいようどん店めぐり。前日のうちに「うどんマップ」を見て予習したところ、日曜日のこの日はそもそも営業していない店も多いのであった。あと、昼営業しかしていない店も多い。回れる数に限りがあるね!

◆1軒目 さか枝うどん 春日店

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かけ小+ちくわ天。

高松市内にある老舗有名店「さか枝」の支店。「さか枝」が日曜休だったのでこちらへ。郊外の大型店といった趣で駐車場も多く、席数も広くて入りやすい。うどん店のタイプとして、麺のあたためや盛り付けを客が自分でやる「セルフ」があるが、そして本家「さか枝」は直球のセルフ店らしいのだが、うどん店での作法がわからぬ初心者である私はこのセルフという響きに怯えていた。どんぶりを前にオロオロする私に常連客が怒鳴ってくるんじゃないか。「ねーちゃん、チンタラしてたら麺が伸びるぞ早く進めやぁぁ!」とかって言われるんじゃないか。ああどうしようセルフが怖い、怖いよう。

が、その心配はなかった。朝9:30ごろで混んでもいなくて、落ち着いてセルフプレイができました。麺を注文して受け取り、別途天ぷらを皿に取り、麺をお湯に入れて温めたのちに丼に入れ直し、蛇口から好きな量のダシを入れ、脇に置かれたネギとワカメを自分でトッピングする、と。私にもできたよセルフうどん! つるりと食べやすい歯ごたえ。

◆2軒目 日の出製麺

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ぬるい小に、温かいかけダシ。

製麺所の一角で麺を食べさせてくれるタイプの店。営業時間が11:30~12:30と短い。11時過ぎに到着したらしっかり行列ができていた。冷たい雨の中を行列に付く。まあ相手はうどんだ、全員がさっと食べてさっと帰るので回転は早い。店員さんも手慣れたもので並んでいる間に注文を取ってくれる。「うどんは、あつい、ぬるい、冷たいの3種類! 小は1玉、中は1.5玉、大は2玉!」というように説明付きなのでわかりやすい。そんなに待たずに店に入り、倉庫の空きスペースに長机を置きましたという雑然とした場所に腰かけて、先ほど頼んだうどんが来るのを待つ。待つと言っても席に運ばれてくるわけではない。「ぬるい小ー! 釜玉中ー!」という店員さんの呼び声を聞き取って、「はいっ!」と手を挙げるという。

ダシやしょうゆは机においてあるので、好きなものをかけてうどんを作る。無料のネギや天かす、しょうがも机にあるのだが、ネギは切られておらず丸ごとの姿のまま。備え付けのハサミで自分で切るのであった。セルフもセルフ。楽しい。タッパーに入った油揚げも自分で取ってよくて、ただしこれは有料。最後にうどん代と一緒に自己申告する仕組み。ここの麺がとても好みだった。麺がキュッとしていて、歯にあたって軽く弾むような。これが「コシがあるってことなのか」と思った。持ち帰り用の麺も買いました。

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チョキチョキチョキ。

▼あと2軒のさぬきうどん+おみやげ実食の後編

tokotoko.hatenablog.jp