夫が前に行ったことがありおすすめだという【寿し龍】へランチに行った。メニューはラーメンセット一択で、塩ラーメン+握り寿司3貫(+おまけ)で1400円。店名からしてお寿司が本業なのだろうけど、なぜラーメン? お品書きも何もなく、カウンターに着席するとすぐに女将さんに「セットですね」と言われる。そのつもりですのでお願いします。
まずラーメンが運ばれてくる。澄んだスープにまっすぐな細麺。厚くて甘めの卵焼きがのってるところが寿司屋らしい。そして、たけのこが絶品だった。メンマにしては大きいなーと思いながら口にしたら、しっかりとダシを含んだ味わいと、焼印(?)を押したからなのかハッとするほどのスモーキーな香ばしさ。これだけで立派なつまみになるよ。大将がめっちゃニコニコした気さくな方で、スープは牛バラと8種類の野菜でとっているのだと教えてくれた。細麺ゆえにするすると入る。ラーメン専門店かというクオリティの高さに、なぜ寿司屋でこれを?と謎が深まるばかり。
ラーメンを半分ほど食べたあたりで、目の前で握ったお寿司をカウンター越しに渡してくれる。ネタの厚みがすごい。「大きいので、食べやすいよう半分に切っておきました」と大将。シャリは小さめなのでぺろりといける。どれもおいしい。
途中、「おまけの一貫」とアジの酢洗いをのせてくれた。アジ大好き! 肉厚かつさっぱりした口当たり。おまけは全員につけているようで、だからランチセットの内容は実質的にラーメン+寿司4カンがデフォルトであるらしい。これで1400円。満足。
ネットのクチコミには「大将と女将さんの人柄がすばらしい」という声が多いのだけど、行ってみて本当にそのとおりだなと思った。なんだろな、ちょっとした間のとり方とか声かけとか笑顔が、過剰でなく堅苦しくなく。気持ちのいい店だった。
寿し龍 石川県野々市市堀内5-24
のれんだけ見たら、むしろラーメン屋だよね。