旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


京都でふらりと入った【手打蕎麦みながわ】がよかった

話は2ヶ月前にさかのぼるが、9月の京都旅行で入ったお蕎麦屋さんがとてもよかった。

「手打蕎麦みながわ 京御池」という店。ホテル(二条城近くのANAクラウンプラザ)に荷物を置いて一息ついたあと、夕食をどうするかGoogle Mapで検索。3歳児が歩ける距離で、入店が許される雰囲気で、本人が好んで食べられることが絶対条件。そしてもちろん、大人にも美味しくて何かしら京都らしさを感じられたら言うことなし。

そんな都合のいい店があるかいなと思いきや、Mapを頼りに歩いていくといい感じの店構え。外からはカウンター席しか見えなかったけど、戸を開けて子連れの旨を伝えると、もちろん歓迎ですという対応で奥のテーブル席を案内してくれた。子ども用イスこそないものの、取り分け用の小皿を出したり何かと笑顔で接してくれてほっとする。

冷たい「あげ玉おろし」を注文して子どもと分ける。蕎麦は細め、つゆはダシが香る上品な味。厚いお揚げがおいしかった。子どもはあげ玉に大喜び。自宅でも白ごはんに毎日かけるほどの大好物なので、サクサク大きめのがたくさん乗ってて上機嫌。

だし巻き卵は、どうやったらこんなにダシを含ませられるの?ってくらい、ふわっふわ。一口ごとにじわりと美味しい。あとから子に「また食べたい。作って」と言われたが、ごめん、これを作る腕は私にはあらしまへん。

塩豆腐。これまた美味しかった。だし巻き卵とか豆腐とか、日本酒をちびちびやりたい顔ぶれだけど一滴も飲まず。せっかくだから少しくらい飲めばよかったなー。ほかにもかき揚げとか季節野菜の田楽とか白あえとか〆鯖とか、くいっといきたい品ぞろえだった。

店は、品よく穏やかで温かい雰囲気。堅苦しくなく騒がしくもなく、ほどよい居心地のよさだった。お蕎麦も美味しかったし。ひょいと入った店でこういう気持ちになれると、とても嬉しい。そして3歳児がいずれ成人したあかつきには、共に蕎麦屋で一献という夢ができた。

【手打蕎麦 みながわ 京御池】京都市中京区橋之町755