旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



英仏旅行記06 ロンドングルメ事情、1勝2敗

▼イギリス・フランス旅行、前回の記事はこちら

イギリスに到着して三日目。バス停から2階建てのバスに乗ってマーブルアーチへ。今日も朝から肌寒いロンドンである。雨が降っており、革靴が濡れて気持ち悪い。「とにかくこの靴をなんとかしたいよね」「もう絶対に雨靴が必要だ」「しかしその前に朝ごはんだ」ということで、まずはなんでもそろう百貨店、Selfridges (セルフリッジ)へ。地階のカフェスペースでパンを買って食べる。

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クロワッサン=とてもおいしい
豆のサラダ=おいしくない(やたらすっぱい)

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それから、TED BAKERの雨靴を購入。友人とおそろい

すぐに履き替えて、このあとはこの靴でロンドンとパリを闊歩した。帰国後、梅雨の日本でも大活躍。TED BAKERというこのブランド、ロンドンの街のあちこちで見かけた。日本では見ないと思うけど、おしゃれな世界にうとい私なのでよくわからず。

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いろんな通りを歩き、スーパーやデパートをあれこれ見て回る。頭上にはユニオンジャックがひるがえっている。時はまさに「ダイヤモンドジュビリー」のさなか、ロンドンの街は女王即位60年のお祝いムードにあふれていた。一方、この1か月後に始まるオリンピックの雰囲気は、この時点ではまだ全然見当たらず。

さて、イギリスでやりたいことのひとつに「アフタヌーンティーを楽しむ」というのがあって、午後は「スケッチ」という店へ。場所がわからず1本ちがう通りに入ってキョロキョロしていたら、「どこに行くの?」と日本語が聞こえてきて(久々の日本語!)、寿司職人ふうの格好をした日本人のおじさんが道を教えてくれた。

さて、そのスケッチ、クールというかアグレッシブというかクレイジーというか、内装もスタッフもいっぷう変わったかっこいい店だった。扉を開けると長身で小顔のおねえさん(坊主頭に近い超ベリーショート)が微笑みながら案内してくれる。室内は天井が高く、壁にはゆっくりと回転する鏡がいくつも掛けられていて、怪しくもわくわくする雰囲気。きわめつけはトイレで、黒い壁と鏡とキラキラのストーンと光る床。個室に入ると薄暗い中にもキラキラのピカピカで、どこまでが自分のスペースなのかわからなくなりそうだった。(アフタヌーンティーの話をしたいのに、思わずトイレの描写をしてしまったよ)

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テーブルにお皿がうやうやしく運ばれてきて、その豪華さ、うつくしさにときめく! ケーキにスコーンにマシュマロに、そしてもちろん美味しい紅茶。カフェの内装の素敵さもあって、すっかり夢心地な気分。

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サンドイッチは4種類ほど。どれも好きだったけど、サーモンが特に。ゆっくり味わいながら食べて、気持ちもすっかり満たされる。足元を見れば私たちふたりはリボンのついたおそろいの靴をはいていて、うれしくなる。靴の可愛らしさもそうだけど、気のあう女友達と二人の旅行の自由さ、遠慮のなさ、おもしろさ、これから起こるいろんな楽しみを思って。

◆sketchのウェブサイトはこちら →sketch - Afternoon Tea

このあと、これも念願であったリバティ百貨店へ。裁縫道具や小物類、そして何より繊細優美なリバティプリントの布地が、これでもか!!ってほど売られているここは、布好き・裁縫好き・リバティプリント好きにとってたまらない場所であり、この世の春、夢の聖地、憧れのパラダイスに、私の心拍は乱れんばかり。リカちゃんにドレスを作ろう、いやいや、自分用にワンピースとか作っちゃうもんね!と意気込んで、棚の端から端まで、布をじっくり品定め。店員が音もなく背後に近づいてきて、抑揚のあやしげな日本語で「ブラウスは2メートル、長そでなら2.5メートル、ワンピースなら3メートル」と呪文のようにささやいてきたのにはびっくりしたけど。

その呪文のせいではないが、私はここで2万円を超す買い物をした。そしてこれが、今回の旅行での最高額の買い物だった。もっとほかにバッグとか服とかアクセサリーとか、せっかくこの後は円高ユーロ安のフランスに行くんだからブランド物を買うとか、妙齢の女性らしい思い切った買い物っていうのがあるでしょうに。布ばっかり2万円。そしてこれが、なかなかの重量なのだった。

あれやこれやと雨のロンドン市街を歩きまわり、この日の最後はハロッズへ。ホテルの部屋で食べるため、お惣菜コーナーで夜ごはんを買う。ここらでお寿司でも食べてみようか、天下のハロッズが日本の誇る「寿司」をどう解釈しているのか実食しておこう、というわけで日本食コーナーへ。 ハロッズのフードコーナーには、それはもう世界中の食材や惣菜が並んでいるのだが、日本食は「Far East 」コーナーに属していた。極東か。そんなわけで、極東のオリエンタルな島国からやってきた私たち二人、独創的かつ妙ちくりんなお寿司をいくつか選んでパックに詰めてもらう。

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ホテルに帰って夜ごはん。お寿司と、揚げ物やら何やら。お寿司は、どれもこれもぼんやりしていた。間違ってはないけど、正解ではない、みたいな。悪いところはひとつもないが、いいところも別にないよ、みたいな。寿司じゃなくて、Sushiですよ、みたいな。これを食べて、濡れた革靴(変なにおい)をドライヤーで乾かして、女友達とダブルベッドで寝て、明日はイギリス最終日。大英博物館も、タワーブリッジも、ろう人形館も、リージェントパークも行ってないけど最終日。そして明日の夕方には、ユーロスターでパリに向かうのだ。 さて翌日はどんなことが起きるのでしょうか。

▼パリ編へ続く