この夏は空芯菜をたくさん食べた。このひと夏だけで、これまでの人生すべてにおける摂取量の５倍も６倍も食べたと断言できる。６月初めにプランターに種をまいたのがぐんぐん成長し、一度の収穫量は両手に一抱え（200グラムくらい）。茎を切ったそばからまた新たな茎が伸びまくり、収穫回数は10回かそれ以上か。
ポピュラーな食べ方といえば塩炒め、にんにく炒め。簡単に作れるしおいしい。おいしいけど、確かにおいしいけど、週に数回が続くと飽きてくる。作るのも食べるのも。飽きたな～と思って数日間ほっとくとプランターは大繁茂、行き場のなくなった茎葉が窮屈そうにからみあう始末。いかんいかんと慌てて収穫し、キッチンにてありあまる空芯菜を前にしながら「今夜もまた炒め物か…」と目が虚ろになるのであった。
このままでは空芯菜を嫌いになりかねない。それは望むところではない。というわけで、ようやく炒め物じゃないものを作ることにした。同じような状況の人がたくさんいるんだろうね、Googleに検索ワードを入れてるとちゅうで「空芯菜 炒め物 以外」という候補が勝手に出てきたよ。まさにそれ。
というわけで、サラダを作った。空芯菜はさっとゆでてしぼり、薄切り玉ねぎとハムと一緒に粒マスタード＆マヨネーズで和える。おお、新境地！ おいしい！ 新鮮な気持ちで味わえてうれしかった。（もっと早くにやるべきだった）
この日の夜ごはん、空芯菜の粒マスタードサラダ（手前）、餃子、空芯菜の塩炒め（奥）。大量に収穫しすぎたため、結局いつもの炒め物も登場！ こんなことなら、いっそ餃子のなかみも空芯菜にしてみたらいいかもしれんな。KSSフルコース。
