旅と日常のあいだ

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ちがう、そこは耳じゃない

子どもがヒソヒソ話にハマっている。ことあるたびに両手を口元にもっていき、声をひそめ、こちらの耳に向かって「このおはなしは、ひーみーつ! なーいーしょ!」と話してくる。楽しくて興奮しているため、音量はばっちり大きめ(笑)

昨夜も同じ布団に並んで横になったあと、なかなか寝ずにヒソヒソ話に夢中になっていた。あかりを全部消した暗がりのなか、子はもぞもぞ動いて顔を近づけてくる。そして両手を当てて、大きなささやき声で「おかーさん、ひみつのお話だよー」。

暗くて本人は気づいてないけど、子が私の耳だと思ってヒソヒソ話しかけているのは、じつは私のあごなのであった。布団の中、あごを小さな両手でガシッとはさまれ、そこに向かってヒソヒソ話をされている状況がもう面白すぎ。子は大まじめなので邪魔しちゃいかんと我慢してたけど、無理! こらえきれず盛大に吹き出してしまった。「ちょっと待って! 笑ってごめん、でもそこ耳じゃないよ! あごだよ!」と言ったら、子も大笑いになり「えぇー? 耳はどれ? 耳をくれぇぇ!」。

「耳をくれぇ」のフレーズがまたツボにはまり、寝かしつけ中なのも忘れてげらげら笑った。耳はここだよと教えたら、笑って呼吸が荒い状態でヒソヒソしてくるもんだから、くすぐったすぎてまた爆笑。明日が休みならば、時間を気にせずこのまま布団で遊び続けたいような楽しさだった。あー、おもしろ。