日中、おそろしく眠い。仕事中に意識が遠のいて、上司に提出する書類に覚えのない手書きメモを残していた。こわー。
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子が小学校に上がった4月は、生活環境の変化による気持ちの上下が激しかった。子も私も。しかしそれが嘘のように、5月半ばの今はずいぶん落ち着いた。「落ち着いた」と言える未来がきたことに本当にホッとしている。人って環境に適応するもんだな。自分のための記録および今後の誰かのために、様子を記しておく。
4月前半の2週間が、精神的に本当にきつかった。慣れ親しんだ保育園を離れて未知なる学童クラブのスタート、小学校入学、私の職場の部署異動、勤務時間帯の変更。変化が大きいけれどまあなるようになるだろうと半ば楽観的に考えていたものの、いざ始まってみたら子どもにとってのストレスが想像以上だった。小学校入学までは1日中学童で過ごすのだが、見知らぬ場所で初日から8時間っていうのが相当しんどかったみたい。まあ、同じ状況だったら大人だってしんどいよな。帰宅直後は特に何も言ってなかったのに、イヤな気持ちがだんだんふくらんで寝る前にあふれてきたようで、布団の中で「保育園のほうがよかった。明日も行くのいやだな。朝起きたら夕方にすぐワープすればいいのに…」と泣き出してしまう。嗚咽がとまらぬほどに。そんな気持ちにさせてることに私も泣く。初っ端から暗澹たるスタート。
二日目も三日目も状況は変わらず。子に「今は慣れてないから嫌な気持ちになるのは変なことじゃないよ、でもしばらくすれば絶対に慣れてきて嫌な気持ちは減るはずだから、少しずつで大丈夫」と伝えつつ、(本当にそうなんだろうか、そんな日は来るのだろうか…)と自分でも疑わしい気持ち。子は「学童にいるの何時間?」「家にいるより短い?」「土日は行かないよね?」ととにかく何度も聞いてくる。不安や緊張やつらさがあるのはわかるんだけど、同じことをひたすら聞かれてこちらも正直うんざりしてしまい、ともかく気持ちが追い込まれて悪循環な日々であった。仕事中も、子どものことを思って胸がつぶれそうになる。
そんな一週間をどうにか終えて、小学校に入学。学校が終わったあと学童に移動して過ごすスタイルの始まり。朝食を食べながら、学校ではなく学童に行きたくなくてめそめそと泣く。何がそんなに嫌なのか、本人の言葉によると「勉強の時間が退屈(←机で自習する時間があるんだけど、お絵描きも塗り絵も飽きたとのこと)」「上級生へのあいさつが苦手(←上級生は好意で構ってくれるんだろうけど、接したことのない異学年に向かってどう振る舞えばいいのかわからないらしい)」「好きなおもちゃで遊べない(←上級生への遠慮?)」「とにかく時間が長すぎる」。が、学期始めの学童は、下校時刻の早い一年生だけで過ごす時間が長いからか、今までになくいい感じで過ごせたみたい。さんざん言ってた「時間が長い」「勉強が退屈」のコメントがなくなり、「レゴで遊んで楽しかった」という前向きな報告があった。これはすごい変化。
学校が始まって三日目、朝食時にまたイヤイヤモードだけど、先週と比べたら涙は減ったし、子の抵抗や拒否感は確実に少なくなっている。「あいさつをする」というクラス目標を頑張っていて、登校時、上級生に向かって一生懸命声を張って「おはようございます」と言ってた。かっこいい。そして学童への迎え時、暗い表情がまったくなかった。先生から「公園でどんぐりやダンゴムシを見つけて楽しみました」というコメントがあり、本人もそう言ってた。楽しいという言葉が出てくることに安堵。
四日目も無事に終え、五日目の朝。なんと「学童が少し楽しくなってきた」と言い出した。びっくりする調子の良さである。ちょっとめそめそ風味な表情のときもあるけど、朝も夜も一滴の涙もなし。いったいどこでどんなスイッチが入って気持ちが切り替わったんだろうと不思議だけど、新しい場所にも人にも慣れてきて、周りを見渡したり自分らしい楽しみかたを選んだりする余裕ができたということなのか。学童スタートから2週間、学校スタートから1週間。初日は絶望的に泣いており私も仕事を辞めようかと思い詰めるくらいだったのに、これ以降、行きたくないと言って泣くことはない。今も。
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私の部署異動は、私の希望や子の入学タイミングとは一切関係なく会社判断で打診されて決まったものなのだけど、結果的にすごくいい異動だった。人間関係も座席も業務内容も。ついでに勤務時間も変わることになり、これも私にとって願ったりかなったりで、ツイてるなー!としかいいようのない人事。子どもだけでなく私も同時に環境が変わるのは大変かなと思いきや、むしろ変わってよかった、仕事上の風向きや風通しがよくなったからこそ子の変化にも対応できたなあという感じである。
4月から起床が1時間以上早くなったこともあるし、いろいろと心身の疲れがたまっているのか、仕事中に猛烈に眠くなったり夜遅くまで起きていられなかったりする。が、いま現在の気分はおおむね良好。子は毎日、学校や学童での出来事を聞かせてくれ、明日はこんなことをするよと話してくれる。そればかりか、自分で「4月のはじめのほうは、けっこう泣いてたよね~」と振り返ってすらいる。この1か月ちょっとで、たぶん私に見えている以上に成長してる。頑張ってるんだよね。「あいさつが苦手」って言ってたのに、「あいさつをがんばる」という目標を心に決めて、いまやそこらへんですれ違う老若男女に自分から「こんにちは」と声をかけてはドヤ顔で私を見てくるもんな。なんていうか、ただひたすら、君の未来に幸あれ…!という気持ち。
子を幸せにする店といえば、8番ラーメン。すでに冷麺が始まっていた。以前はデフォルトでトッピングされていたマヨネーズとからしが、小袋別添えスタイルに変わっていた。有無と量を自分で調整できるからこっちのほうがありがたい。