旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


京都・天橋立へ、廻旋橋を見に行く

過日、一泊二日で京都へ行ってきた。目的地は海辺の宮津市、天橋立。京都市は何度も訪れているけれど、京都市以外をめざして出かけたのは初めてかもしれない。

石川県から車で出発。我が家の5歳児に「今回の京都は電車じゃなくて車で行くよ」と告げたところ、「えっ、くるま? だいぶ苦労しない?」と返された。なんという気遣い発言。夫と運転を交代しつつドライブ。十数年来のペーパードライバー歴を返上しどうにか運転要員としての務めを果たせるようになった私だが、高速道路の対面通行は苦手。子の予言どおり苦労した。トンネルはさらに苦手。苦労と緊張が絶えなかったわ。

さて、日本三景とはいえど、子連れ旅行の行き先としてはなかなか渋めな天橋立になぜ行こうとしたのか。それはもう、「この目で廻旋橋(かいせんきょう)を見たいからという一言に尽きる。廻旋橋は天橋立の一角に架かる橋。大きめの船が通るときだけ橋が90度回転して水路をあけるという、とてもめずらしい造りなのである。子どもが大好きなEテレ「ピタゴラスイッチ」で紹介されているのを何度も見ているうち、子ども以上に大人が現物を見てみたくなり、よっしゃ行くか!となったのであった。

宮津市に入り、廻旋橋の近くへ。近辺には駐車場が点在している。本業のコインパーキングだけでなく、お寺とか民家とか店舗が副業的(?)に駐車させてるパターンも多そうだった。そのうちのひとつ、とあるパン屋さんの駐車場に停めて(店のおばあちゃんに700円を手渡し)、歩いて5分くらいで廻旋橋へ。

おお、橋が見えた、テレビとおんなじだ! と思ったら、ちょうど回転が始まるところだった。タイミング良すぎ。

 

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①通常はこの姿。

 

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②船が来ると、係員が歩行者を岸におろし、橋に侵入できないようチェーンを掛ける。そして回転スタート。90度まわったところ。


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③ゆっくりと船が通過。

とまあ、こんな具合。多い日には一日50回ほど回転するらしい。おもしろい。私と夫は夢中になって写真や動画を撮ってたけど、子はちょっと見たら飽きてしまい水面をふよふよしてるクラゲばかり見ていた。私の撮った動画には、ことごとく「クラゲ!クラゲがいるよ!」という子の声が入っている。

 

 

 

大正時代の建設当時は手動で回していたが、昭和35年に電動化したとのこと。


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船を見送り、元に戻った橋を渡って天橋立の本体(?)へ。砂地に松が連なっている。天橋立って外から見るだけの細~い場所かと思ってたらそうではなく、普通に歩ける遊歩道だった。思ってたより幅が広かった。全長は3.6㎞。自転車で対岸まで渡ることもできる。

 

松林のあいだから見た海。水が澄んでいた。廻旋橋の先の橋をひとつだけ超えて戻って来る。暑さで疲れた。高い場所から全体を見下ろすのは明日に譲ることにして、この日の観光はこれでおしまい。ホテルへ向かう。

 

泊まったのはメルキュール京都宮津リゾート&スパ。夕食はビュッフェで、和洋中にデザートに種類がめちゃくちゃたくさんあり、すべてを見きれないほどであった。おかわりしまくって満喫。ローストビーフとスモークサーモン多め。鯛のお刺身、鱧のゼリー寄せもおいしかった。子はナポリタン、フライドポテト、ナンを好んで食べていた。炭水化物マン。

 

部屋は10畳+縁側の和室。これまで子連れではベッドの洋室しか泊まったことがなかったのだけど、初の和室は超快適だった。布団を敷くまで部屋が広いし、靴を脱いで好きに転がれるし、荷物も広げやすい。ベッドから落ちる心配もないし、総合的に洋室より断然過ごしやすい。むしろ今まで、なんで和室を選ばなかったんだろう…?と思ったけど、寝るだけ&アクセスの利便性からビジネスホテルを選ぶことが多くて、そもそも和室がないっていうのが一番の理由だな。

大浴場と露天風呂のあと、布団を3つ並べて、22時過ぎに3人とも競い合うような速さで眠りについた。二日目につづく。

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