楽しみに見ていた朝ドラ「スカーレット」の放送が終わってさみしい。八郎が登場して喜美子と結婚したあたりからが特におもしろかったなあ。登場人物がみんな魅力的、テンポがいい、展開に無理やり感やご都合主義なところがない、無駄に思える回がない。そして喜美子を演じる戸田恵梨香さんの、役の上での年のとり方に不自然さがまったくないのがすごいと思った。表情、子どもを見つめる目、しゃべり方、後ろ姿さえも徐々に変化して、自然に年齢を重ねているように見えていたよ。
最終回、すごくよかった。子どもの死というとてつもない喪失があっても、生きている人々には日常が続いていく。そのことが悲劇的ではなく淡々と描かれていて、だからこそ胸に迫るものがあったし未来への希望も感じられたというか。武志のラストシーンが病気で苦しむシーンじゃなくて、喜美子にぎゅーっとされるシーンでよかった。心があったかくなったわ。はー、いい朝ドラだった。
大相撲春場所が終わり、スカーレットが終わり、楽しみな番組がなくなってやや空虚な気持ち。しかし、別れもあれば、出会いもあるのが人生というものよ。
日中、ふと、パァァァーーン!と脳裏にひらめいたことがあった。それはもう唐突に。なにかというと、「2ヶ月ほど前に買ったロイズのポテトチップチョコレートを、すぐに食べてしまわないよう棚に隠したまま忘れてた」ということ。確かここに置いたはずとふだん開かない扉を開くと、果たして、そこにはポテトチップチョコレートが鎮座していた。おおお、うれしい! 思いがけない出会いに大興奮(忘れてただけだけど)。
久々に食べたポテトチップチョコレートは非常においしくて、これが主食の日があってもいいなと思った。いやあ、買ってすぐに隠しておいた2ヶ月前の自分に感謝したい気分よ。