髪を切りに、初めての美容院へ行った。担当してくれたのは同世代の店長で、おしゃべりの量とタイミングがちょうどいい人だった。役に立つことと面白いことを半分ずつ話してくれる感じで、こちらも無理せずに質問したりツッコんでみたり笑ったり感心したり。
話の流れで私にはきょうだいがいるということを言ったら「上ですか、下ですか」とたずねられ、「3人のうち、私がいちばん上」と答えたところ、「ええっ、意外!」と驚かれた。意外も何も、我々、まだ出会って30分ほどなんですけど。店長いわく「いちばん下かと思いました。まったく人見知りしないしノリがいいので」とのこと。ノリがいいって、そんなノッた会話をしてたかいな、私たち。そしてきょうだい間では、下のほうほど人見知りしないという認識なのか。生まれた時から、兄や姉、その友だちと接するシーンが多いからってことかなあ。
人見知りうんぬんでいえば、もともとの性格上は確実に人見知りタイプだったと思う。が、大人になって仕事で初対面の相手を取材する機会が多かったことで、出会った直後から明るくほがらかに(場合によっては割とぐいぐいと)接する必要があって、繰り返しているうちに苦手意識がなくなって、いつのまにかその姿勢が本来の性格を上書きしているかもしれないな、そういえば……などと考えていた。髪をばしばし切られながら。
すっきり夏仕様になった頭で、今日も【土九】へたいやきを買いに行く。その前に別の和菓子屋さんでみたらし団子とくずまんじゅうも買ったけれど、なにしろ甘いものは別腹なので問題なし(いや、問題か)。今日は粒あんにした。今日もたいやきはおいしかった。