旅と日常のあいだ

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北海道旅③ ホテル【ザノット札幌】で、北海道の旬が詰まった朝ごはん

北海道旅行の初日は、札幌すすきのにある「ザ ノット 札幌」というホテルへ。

▼ここまでの行程はこちらの記事を。

ホテルに着いたのは21時半。お寿司をたらふく食べたあとでお腹がはち切れそうなのだが、希望すればウェルカムプレートをいただけるとのこと。もらえるチャンスをみすみす逃すなんてもったいない。甘いものへの食い意地を捨てられず、部屋に荷物を置いてラウンジへ。良い子は寝る時間だけど、旅先では無礼講じゃー! 子どもに「なんかデザートがもらえるんだって」と告げると、「ええっ!?」とめっちゃ嬉しそうに目を輝かせていた。

このホテルには風変わりなシステムがあり、チェックインの際、ラウンジで使えるコインを1人につき3枚渡される。フードやドリンクに交換できて、足りない分は現金でコインを買うという仕組み。私たちはコイン6枚をもらったので、ウェルカムプレート(コイン2枚)✕2皿、ドライフルーツ(コイン2枚)に引き換えた。ほかにビールやジュース、コーヒー、ナッツやおつまみという選択肢もあった。

ラウンジには割と大音量で陽気な音楽が流れており、大人が静かに落ち着いて過ごすというよりは、若者が浮かれて盛り上がろうぜ、あるいはふかふかのソファーに並んでふたりの距離を詰めちゃおうぜ的なノリに感じられた。若者ではない私の個人的な感想。

ウェルカムプレートは華やかでかわいかった。プチサイズのマカロン、カヌレ、ケーキなど。22時、昼みたいに明るいすすきのの街並みを見下ろすカウンターで、にぎやかな音楽とおしゃべりをBGMにケーキをつまむ。旅先の非日常。

さて、このホテルは朝食も豪勢だった。ごはん(北海道ななつぼし)、納豆や海苔、味噌汁(具を自分で選べる)、北海道小麦のパン(何種類かある)、ジュースや牛乳をビュッフェ形式で。

それとは別に1人ずつお膳が運ばれてくる。存在感ある白い球体は、三段のお重。

開けてみるとまた豪華。道産ホタテと赤海老のだいだいジュレ添え。北海道牛のローストビーフにアスパラガスと山わさびソース添え。北海道野菜の彩りサラダ。

ほかにも、ホワイトコーンの冷製ポタージュ、鯖の塩焼き、夕張メロンにヨーグルト、千秋庵のひとくちスイーツまで。食べてる途中でスタッフが回ってきて、焼きたてのクロワッサンはいかがですかとサーブしてくれた。ボリュームもサービスも朝ごはんとは思えないほど。それに、どれも手がかかってておいしかった。あわてて食べるのはもったいない。早めに起きてお腹をすかせて、時間をかけて味わいたい内容だった。(ちなみに私たちは、大人2人のお膳から子どものおかずを取り分け。ビュッフェは子どもの好きなものを好きなだけ)

泊まった部屋はさほど広くなかったのだけど、大きな窓から路面電車が見える向きだったので乗り物ラブな子どもは興味津々だった。

ところで、このホテルの建物一階には千秋庵本店が入っている。先日から私がさわいでいるノースマンの千秋庵。しかもここにしかない焼き立てサクサクのノースマンを提供しているそうなのだけど、なんということか、私がそれを知ったのは旅から帰ったあとだった。ああ、無知の悲劇! 焼き立てノースマン、食べてみたかった……。といっても、千秋庵の営業時間は10~18時で我々の滞在とは1秒もかぶってなかったので仕方ないんだけど。いやでも、そうと知っていればなんとかできた気もする。とりあえず、次の機会に札幌でやりたいことリストの上位に入れておく。

 

朝から満腹になったところで、このあとはラベンダー畑を見に富良野へ。