旅と日常のあいだ

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北海道旅④ おトクなきっぷとノロッコ号で富良野のラベンダー畑へ

北海道2日目。札幌のホテルに泊まった翌朝、今まさに見頃のラベンダー畑をめざして富良野へ向かう。レンタカーではなく電車移動。

札幌→旭川→富良野を往復するのだけど、あれこれ調べていたらものすごくお得な切符を見つけた。「旭山動物園きっぷ」という企画切符で、札幌~旭川の特急自由席往復+旭川駅から旭山動物園までのバス往復+旭山動物園の入園券がすべてセットになったもの。ちょうど動物園にも行くつもりだし、バラで買うより断然安い。券売機で買えて、有効期間は4日間。すばらしい。大事なことなので再度書いておく。「旭山動物園きっぷ」。札幌近郊から列車で動物園に行く人には必須だよ!

というわけで、動物園きっぷを買い特急カムイで旭川へ。自由席なんとか座れたけど満席に近かった。子は前々からラベンダー畑をとても楽しみにしており、「今日ラベンダー畑いく?」「ラベンダー畑まで、なんこの駅にとまるの?」「ラベンダーに近づいて、どんな花なのかよく調べてみる」「ラベンダー畑のベンチでぬりえをするために色鉛筆を持っていく」などとはしゃぎ続けていた。

10:25旭川駅着。駅舎がきれいでびっくり。木を多用していて温かみがある。この日のホテルは駅のすぐ近くなので、夫は荷物を預けにホテルへ。私と子どもは駅内郵便局へ。

風景印ゲット! 旭川駅舎の背景に大雪山、そして列車の発車風景。

旭川から、普通列車で美瑛まで。降りて徒歩3分の道の駅「丘のくら」でおひる。私は朝ごはんで満腹すぎて食欲なく、軽めにパン&じゃがいもコロッケ(どっちも炭水化物やないか)。

美瑛駅に戻り、ここから富良野まではトロッコ列車で。13:07「美瑛・富良野ノロッコ号」発車。車内からパッチワークの丘やラベンダー畑が見えてきてテンションあがる。窓オープンで風が涼しい。エアコンまったく不要。

13:40ごろラベンダー駅着。臨時駅の臨時感すごい。ホームをざっくり組んで置いただけ感。降りたすべての人がずらずら連なって歩いて、行き先確認もせぬまま流れるようにファーム富田へ吸い込まれていく。

朝からの移動と暑さのせいか、ここで子どもの疲れがピークに達した! 畑に着くなり「もう帰りたい。ホテルいきたい。もう見たくない」。さっきまであれほどラベンダーを楽しみにしてたのはどこの誰? 一面のラベンダーから目を背けるように、足元のアリやらアオムシやらを見つけてはしゃがみこんで観察。遅々として足が進まない…。そのうち、ラベンダーの花にやってくる蜂が怖いと泣き出す。もうグダグダ。

ひなたは暑いが汗だくになるほどではまったくなく、風がかわいていて過ごしやすい。ひかげは風が吹くと肌寒いほど。梅雨の北陸とあまりにも違う。ムシムシじめじめ感がない!

子の気分を上げるためにソフトクリームを。ラベンダーとバニラのMIX、おいしい〜!とにこにこで食べた。わたしはラベンダーメロン。パープル✕オレンジの色合いが摩訶不思議。

ソフトクリームを食べた直後から、子は元気かつ積極的なキャラに変貌。10分前に「蜂が怖い」と言っていたその口で、「みつばちは刺さないからぜんぜん怖くないよ、蜜を集めてるだけだよ」「あ~、アイスクリーム食べたから元気になって、たくさん動けるなー!」と発言していた。なんて現金な。子のやる気がなくならないうちに、2時間半じっくり見て周り、私は自分にはちみつを買った。

16:41ラベンダー畑駅からノロッコ号に乗車。駅に着く直前、大降りの通り雨。傘を持っていなかったものの、駅の簡易待合室にとびこみビニールカーテンでしのぐ。帽子と手ぬぐいがあったのでさほど濡れずに済んだ。発車してすぐ夫と子はウトウトし始め、終点旭川まで眠っていた。連日おつかれ!

園内にはこんなポストもあった。それにしても、旅先でも郵便局やポストが好きな私である。

(つづく)

 

▼前に富良野のラベンダー畑を見たのは16年前。若さあふれる旅だったな~。