旅と日常のあいだ

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上野動物園へ。1時間待ちでふたごパンダを見てきた

日曜日、パンダを見に上野動物園に行った。混むんだろうな〜、どれくらい待つのかな〜と思いつつ開園の9:30に合わせて正門に行ったら想像以上の長蛇の列。チケットはオンラインで事前購入済みで、行列はもう買ってある組とこれから買う組に分かれていた。一度動き出したらするすると進み、入園したのが9:45くらい。

ともかくパンダが最優先。2023年3月現在、予約や抽選はなく並んだ順で見ることができる。どこでどう並ぶのかの下調べを一切しておらず、ところどころに掲示されている「パンダはこちら」の看板だけが頼り。我々が入ってきた正門は東園、パンダがいるのは西園。長い距離をはりきって歩き、途中で大きな陸橋を渡り、この下がいよいよパンダだ!とたどりついた先には…またしても行列が伸びていた。その長さたるや、果てが見えない。開園直後だからそれほど待たないだろうという我々の読みは水たまりくらい底が浅かった。パンダ行列はまだまだのびるよどこまでも。列をたどるうちにどんどん遠くへ引き離され、やっと見つけた最後尾は60分待ちであった。しかしまあ、一体いつのまに、どこからこんなに人が現れたのかわけがわからない。

 

 

行列は何度も折り返しながらゆるゆると前進。疲れて眠くなってきた子のために夫が一時離脱してレンタルベビーカーを取りに行く。正門まで戻らなくても、最寄りの弁天門で借りられるので助かった。1日500円。手荷物も乗せられるし日除けもついてるし、まじで借りてよかったよベビーカー。この後もずっとお世話になりっぱなしだった。

列の途中、別方向を示した「お父さんパンダのリーリーはこちら(待ち時間少なめ)」の看板が。えっ全員一緒じゃないの? お父さんだけ別? そこで初めて、父パンダと母子パンダは別区画にいること、自分が並んでいるのは母子パンダの列であることを認識した。そうだったのか…。予備知識なしでやってきて、全容がわからぬままとりあえず並んでる我々みたいなお客さんが大半だと思う。違うのかな。

 

 

母子パンダといいつつ、いま子パンダは母離れのためのステップ中らしい。前日から母シンシンは別室にいて非公開となり、この日は子パンダ2頭のみ公開だった。ふたごのレイレイとシャオシャオ。

前置きが長くなったがいよいよ順番が回ってきた。20人くらいずつ区切られて係員の誘導で進む。まずは屋内展示室へ。

いた! 背中を向けてササ食べてた。1時間かけてやっと会えたということだけで感激の度合いが増す。ずっとムシャムシャやってて顔が見えなかったけど、うわぁ本物のパンダだぁ〜!という興奮が。とくだんパンダ好きというわけでもないのに気持ちがたかぶった。これがパンダの集客力か…! なんて思ってたらけたたましいアラーム音が鳴り響き、「はいっお時間です!移動してください!」と係員。押し出されるように前に進んだところで三角コーンとバーで閉め出され、後ろから次のグループが入ってきた。なるほどこうやって客を入れ替えるのね。時間です!って引き剥がされるこの感じ、アイドルの握手会的な。

次の屋外展示では、もう一頭が遊んでた。顔も見えた。かわいい。このあと奥まったところに行っちゃって姿が見えなくなったところで「はいっお時間です!」また移動。振り返って見たところパンダは隠れたままで、後ろから来た人たちは時間内にまったく姿を見られなかったのではないかと推測する。そうだとしても待ち時間は返ってこない。見えるかどうかわからない子パンダに60分を捧げる、なんというギャンブルか。

パンダタイムは2、3分で終わり。終わってしまえばあっという間…。パンダエリアを出るとそこは竹の壁で、外からいくら目を凝らしてもパンダを垣間見ることはできぬようになっているのだった。待ち時間を耐えた者だけに与えられる、パンダ観覧という勲章。

すでに11時を過ぎ、まだパンダしか見てないのに一仕事終えたような疲れと満足感が漂う。お腹がすいたのですぐそばの西園休憩所でお昼ごはん。私オムハヤシ、夫カレー、子パンケーキ。そのあと園内をひととおり回ったら14時になり大人の歩数は1万越え。地味にアップダウンも多いしこりゃ幼児にはきついわ、早めにベビーカーを確保しといて本当に正解だったなと思った。借りた場所でなくてもどの入口に返してもOKとのことなので正門に返却。動物園をあとにした。パンダもよかったけど、トラとホッキョクグマとゾウもよい。大きい動物を見るのが好き。600円でこんなに大量のコンテンツを楽しめるのお得すぎ。