旅と日常のあいだ

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バニラとコーヒーとレモンでこうなる

2014年スターバックスの春。さくら風味のドリンクに翻弄されているうちにまた新たな季節限定品が登場していた。

その名も「クリーミー バニラ ラテ with レモニー スワール」。
レモニー?? サイトにある公式説明文が下記である。

「レモンパイの材料として知られる「レモンカード」をモチーフに、バニラビーンズの芳醇な香りを引き立たせるよう開発したソースをミルクとエスプレッソに溶かし込み、ホイップクリーム、カリッとしたレモン風味のホワイトチョコレート、そしてさらにレモンピールをトッピングし仕上げました。」

またしても、モチーフだとか、風味だとか、さくらのとき同様、わかったようなわからんようなこの説明。しかしまあ、実際に飲んでみないことには語る資格もないからな。コーヒーとレモン、私の口の中にまだ起こったことのない出会いを求めて注文した。もう始めから、盛れるものは大盛りにする方向で!

ホット・グランデ・クリーミー バニラ ラテ with レモニー スワール・エクストラホイップ・エクストラトッピング

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まずいつものようにスプーンでクリームをすくって口に運ぶ。レモンピールの酸味が効いていて、おおっ、これは想像以上の爽やかさ。思わず口をついて「レモニ~!」とつぶやきたくなるのをこらえつつ、もったりしたホイップクリームと、ホワイトチョコレートカリカリした歯ごたえと、レモンピールのくねくねした食感と、舌のうえであれこれ味わって楽しむ。

さあそして肝心のドリンク部分。前回のさくらラテは、この部分がまあ甘すぎてつらかった。レモニーはこの課題にどうこたえているのか、とくと見せてもらおうじゃないか。

飲み始めは意外性の勝利ですごく美味しい。コーヒーの苦さもバニラの甘さもレモンの酸味もぜんぶちゃんと感じられて、それがケンカせずに美味しさになってる不思議!っていう。その調子で、ある程度まではいい感じで飲める。しかし終盤でどうしようもなく飽きてくる。さきほどまで爽やかに感じられたレモンの味(風味?)がへんに舌に残るというか、香りが人工的に感じられるというか。

そうなるとバニラの甘さも一緒になって舌にまとわりつきだして、あれおかしいなコーヒーの苦みはどこに行っちゃったんだろうー。最後の最後、甘さに飽きながら「あー、やっと終わりか!」と飲み干す前にスプーンを使ったら、カップの底にレモンソースとホワイトチョコレートが沈んでいるのを発見。ああしまった、これをもっと早い段階から混ぜていれば、もうちょっと味に変化がついて美味しく飲めたかも知れんなあと思った。結局今回も甘さに負けた。レモンの酸味と爽やかさは確かに感じるよ、感じるけれども足りていないのか、足すべきは酸味ではなくエスプレッソの苦みなのか。

レモニーにはフラペチーノバージョンもある。つめたくて甘いパフェ的なデザートとして、これはこれで違う美味しさがあるに違いないので、そのうち試してみたいとは思っている。

前までは「スタバのドリンクをカスタマイズすると美味しさがふくらみます」っていう話が多かったのに、このところの季節ドリンクは「どうもいまひとつです」っていうオチが多いな。もう季節ものには手を出すまい・・・と思うころあいで、またスターバックスさんが新商品を繰り出してくる。困りもの。
(味の意外性ってことで、「ガリガリ君ナポリタン味を連想した。明日3/25新発売)