旅と日常のあいだ

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英仏旅行記04 ファンタジーの街、オックスフォード

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オックスフォードにぜひとも行きたいといったのは私。「不思議の国のアリス」が好きで「ハリー・ポッター」シリーズが好きな人には、ここは聖地である。この街にあるオックスフォード大学クライストチャーチカレッジは、どちらにもゆかりが深い。アリスの作者ルイス・キャロルはカレッジで数学を教えていたし、アリス本人(実在する少女がモデルです)は大学の学寮長の娘。一方のハリー・ポッターは、クライストチャーチが映画のロケ地になっている。もう、行く先々で興奮しっぱなし。

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オックスフォードの駅前。コッツウォルズの田舎町とはまた違う雰囲気

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オックスフォードの街中をぶらぶら。歴史ある外観の建物が多い

帰りの列車の時刻も決まっているのでそんなにゆっくりとはしていられないのだが、私たちはここでデパートに入り、靴の品定めに夢中になるのであった。友人と私と、おそろいのギンガムチェックのサンダルを購入。「1足買ったら、もう1足がタダになる」という売り文句に惹かれて買ったのだが、お会計をしてみたら「1足買ったら、もう1足が半額になる」の間違いだった。おそるべし、私の英語力!

通りに並ぶ店を見ながら、クライストチャーチまで歩く。近づくにつれてドキドキしてくる。駅前でペットボトルの飲み物を買ったのだが、友人の買ったジュース(オレンジだったかな)が美味しくなくて、というか破滅的にまずくてびっくりした。こんなゴムみたいなプラスチックみたいな味で商売が成り立つのか!という。

さて、クライストチャーチの目の前には「アリスショップ」なる店がある。店内にはアリスグッズがぎっしり。小学生のころから行きたかった憧れのお店に、今、ついに足を踏み入れるときがきた。

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アリスショップ。店内は撮影禁止。ペン、バッジ、マグネット、ポーチ、はがきなど、どっさり購入。

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クライストチャーチ入口の看板。中央下にアリスのイラストが

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構内には芝生が広がっている。よく手入れされていてきれい

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もちろんここでも、彼女の写真を撮ることを忘れない

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クライストチャーチ内、グレートホールに続く階段。ここは、ハリー・ポッターの一作目「賢者の石」で、ホグワーツ魔法学校のワンシーンとして登場した。階段の上にマクゴナガル先生が立っていて、ハリーたち新入生を迎える場所。

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ダイニングホール。ホグワーツ魔法学校の大食堂はここがモチーフになっている(実際の撮影は別の場所だそう)。映画では天井から各寮の旗がつるされていて、ダンブルドア先生が「優勝は、グリフィンドール!」と叫ぶのと同時に、すべての旗がグリフィンドールカラーに変わるという感動の舞台。思い出すだけで身が震えるわ(いいシーン!)。この日、食堂内に日本人観光客はいない様子で、聞こえてくる言葉はほぼすべてが英語だったのだが、時折、まわりの人(おもに子ども)が発する単語が耳に入ってきた。少年少女たちは、確実に「ハリーポッター!」「ホグワーツ!」と言っていたね。

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庭に抜ける階段。もうこれは、今すぐにもハリー、ロン、ハーマイオニーの3人組が飛び出してきそう。もしくはスネイプ先生が陰から現れて「何かたくらみでもあるのかね」って言ってきそう。(わかる人にはわかるはず!)

気分はすっかりアリスか魔法学校生。まだまだ見ていたいけれども列車の時刻も迫ってくるのでクライストチャーチを後にする。なにしろ広大な敷地ゆえ、どこから入ったのかどこから出てきたのかわからず、門番(かっこいいイギリス紳士)に道を聞いてやっと駅へ。時間ぎりぎりで、駅前を走る。ロンドン行きの列車の指定席をとってあったので遅れるわけにはいかないのである。

すでにホームに列車がきており、出発時刻を確かめてあわてて乗り込む。なんとか間に合ってよかったね、さっき道をきいた紳士、ハリソンフォードに似てたよね、とかぺちゃくちゃしゃべりながら。途中、車掌がまわってきて検札があり、きっぷを提示。すると車掌は顔を曇らせ、困ったなあというような表情になり、英語で何やら説明しはじめた。それによると、私たちは乗るべき列車を間違えているとのこと。「この列車はロンドンには行かないよ」と車掌。

えっ。 じゃあ、どこに行くんですか。

ロンドンにはどうやって行くんですか。到着は何時になるんですか。 私たち、ロンドンアイ(観覧車)のチケットも時刻指定でとってあるんだけど、間に合わないかも?

頭がふわ~っと白くなりつつも、仕方がないので次の駅で下車。降りた駅で(そこがどこかもわからぬままに)駅員になんやらかんやら確かめたりお願いしたりして、ロンドン行きのきっぷを買いなおす。あーあ、時間の余裕がないからこういうことになる。予定より数時間遅れでロンドンに向かう列車に揺られながら、「ロンドンについたら観覧車に乗るかどうするか」を議論。「遅い時間は治安がよくなくて危険かも」「でも観覧車のチケットを無駄にするのはもったいない」「移動してつかれたし、もう観覧車はやめようか」「でも、夕景のロンドンを見下ろしたいよね」。

結局、ロンドンについた私たちは観覧車に乗った。待っていたのは、ロンドンらしい美しい景色と、ものすごい大雨。続きはまた。

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こちらはチューブ(TUBE)。ロンドン市街の各所を結ぶ地下鉄。車内がせまい!

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