旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



英仏旅行記07 うっかり朝ごはんとケーキと魔法列車

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コッツウォルズに1泊、ロンドンに2泊して迎えた朝、今日もロンドンは小雨が降って寒く、長袖3枚重ねにストール2枚をぐるぐる巻き。昨日ぬれた革靴は今朝もまだ乾いていなかった。変なにおいがするけれど、袋に突っ込んでトランクへ。今日はロンドン最終日。夕方にはユーロスターにのってパリに行くのだ。

昨日までにぶらぶら街歩きが楽しいことがよくわかったので、もう大英博物館にもロンドン塔にもタワーブリッジにも行かないことにして今日は散策と買い物の一日。まずは朝食を食べに、小雨の中をてくてくと歩いていく。

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雨模様の街並み。左側にスターバックスの丸い看板。ロンドン限定のタンブラーがほしくて店を覗いたが、いいのがなくて買わず。

カフェに入って朝ごはん。「Hot chocolate」と 「Porride with stewed fruits」を注文する。「Porride 」の正体がわからないけれど、「stewed fruits(煮たフルーツ=ジャムみたいなもの?)」がついてくるってことはパンケーキか何かかな?と思って。ほかにも、クロワッサンとかクロックムッシュとかちゃんと読めるメニューもあったけれど、いらぬチャレンジ精神を発揮してみる。

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「Porride」登場。美味しそう!いちごソース!とろとろのいちご煮は甘酸っぱくて美味しくて、その下に隠された白っぽいものは、これは、このゆるゆるのグダグダは、オートミールであった。おととい食べて、嫌いになったところですよ。オートミールならオートミールって書いてくれればいいものを、「Porride」ってなに、「Porride」ってなに。この器がまたやたら大きくて子どもの頭が入りそうなくらいで、食べても食べても減らないわけ。Porrideのやつ、底からどんどん湧き出てるんじゃないのか?と疑いながら無念のリタイア

ここで、日本の友人に宛てて絵はがきを書く。たくさん書いたがイギリス滞在中には結局投函せず、最終日のパリまで持ち歩いてしまった。思いっきりイギリスの風景が書かれたはがきだったのに、消印はパリ。まあそれもいいか。

 

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ピカデリーサーカスとエロスの像

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鳩に囲まれるおばさん。ダウンコートを着ている。寒いんだもの

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FORTNUM & MASON。壁の飾りがにぎやかで可愛らしい。ここではお土産をいろいろ購入。紅茶にショートブレッドにジャムにチョコレート。エリザベス女王即位60年を祝う「ダイヤモンドジュビリー」の文字やエンブレムが入ったものがたくさん。

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FORTNUM & MASONのカフェでティータイム。チョコレートケーキwithホイップクリーム。これはすごく美味しかった

そろそろユーロスターの発車時刻も気になるので、出発駅である「セント・パンクラス」駅へ。バスで行くつもりが、バス停が見つからずうろうろと歩きまわる。通りにバス停はいっぱいあるし赤いバスもじゃんじゃん来るんだけど、目的地別にバス停が異なっていて、私たちの行きたい場所へ連れて行ってくれるバス停がどれなのかがわからない。ようやく探し当てて乗車。バスを降りるときには日本と同じようにバス停に着く前にブザーを押すのだが、このブザーの音が可愛かったな。べルみたいな「チリン」っていう音が。日本のバスは無機質もしくは変に高い声で「ツギ、トマリマス」っていうのが多い気がする。

さて、セント・パンクラスの前に行くべきところがある。隣接するキングス・クロス駅である。わかる人にはわかる、あの駅だ!

ハリー・ポッターが人間界からホグワーツ魔法学校に行くとき、その出発駅となるのがこのキングス・クロス駅。物語の中ではここにホグワーツ行きの列車がやってきて、いつも決まったホームに停車しているのである。その場所とは、9番線と10番線の間、すなわち「9と4分の3番線」。魔法学校行きのホームだから、一般の人が簡単に出入りできる場所ではない。このホームに行くためには、壁をすり抜けなくてはならないのである。

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その壁が奥に見える。レンガの壁がちょっとあいた場所に何やらプレートが貼ってあるようだ。どきどきしながら近づいてみると……

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あった!「9と4分の3番線」。カートが壁の向こう側にすり抜ける途中!!

いやあ、ロンドン最後の最後で興奮がピークに。もちろんカートを押すポーズで写真を撮った。同じことをしている人が、大人も子供も何人もいた。残念ながら私はマグル(魔法の使えないただの人間)なので壁の向こうには行けない。向こう側にはハリーやハーマイオニーやハグリッドが!と想像をふくらませつつ、かわりに(?)パリ行きユーロスターの乗り場へ。

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乗車前にフランスへの入国検査があったのだが、これが超適当だった。イギリスに入るときは怖いくらいいろいろ質問されて、変なことを口走った瞬間に当局につまみ出されるのではないかとビビりまくったが、フランス入りはぜーんぜん。パスポートも見てるんだか見てないんだか、チラッと目線を寄こしただけで「ハイ、いいよいいよ~乗っちゃって~」みたいなノリ。もっとちゃんとチェックしたら?とこちらが心配になるくらいだった。

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奮発して1等級の座席を確保。2時間半の間には食事も出るよ。さあ、これよりドーバー海峡を超えてパリへ。さよならロンドン!

▼パリ編へ続く