沼田まほかる著『九月が永遠に続けば』、新潮社。
息子の失踪直後に、愛人の男が死んだ。もしかして、息子が殺したのか?
第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。 (Amazonより)
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引っ張られるように読んだ。不幸で恐ろしい話だった。文章力が安定しているとの評の通り、安心して文章に寄りかかっていられた。「哀しみと欲望は似ている。どちらも何かが欠落しているから」というような一節があって、いいなと思った。しかし怖くて悲しい、いやな話だった。とても面白かったということです。
まほかる、って変わった名前だなあ。まほからない、まほかります、まほかる、まほかるとき、まほかれば、まほかれ。