旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



祝、NHK「トップランナー」出演。森見登美彦さんのスタジオ観覧に行ってきた

先の日曜日、「トップランナー」観覧のため東京渋谷のNHKスタジオに行ってきた。

トップランナーとは、毎週土曜日放送のトーク番組。各界の著名人をゲストとして招き、山本太郎と本上まなみが緊張感があるようなないようなユルいトークを展開するものである。静岡から新幹線で駆けつけたのは、この日のゲストがあの人だったから。誰あろう、最近私の心をつかみっぱなしの小説家、森見登美彦氏である!

トップランナーのホームページから観覧希望のメールを送ったのはいつだっけ。すっかり忘れていた過日、「観覧当選しました」とのお知らせがきて狂喜乱舞、心拍上昇。観覧までの数日間、「モリミーってどんな声なの?」「人見知りなモリミーがテレビ出演? うまく話せるの?」と想像をふくらませることしきり。「芥川龍之介的風貌」と前にどこかで読んだけど、果たして。

そして迎えた当日、スタジオに入り、案内された観覧席は、なんと最前列であった。MCおよびゲストの御三方との距離が近い! き、緊張する! いやいやこっちが緊張してどうするんだ。

目の前に見る本上まなみは瞳がきらきらと輝いて美しく、正視するにはまぶしすぎた。山本太郎のシャツのはだけ具合も絶好調。そして拍手喝采のなか現れた我らが森見氏は、長身細面、思慮深げなその顔にニヒルかつ柔和な表情を漂わせた一見好青年、ふたを開ければ作品から伺い知れるとおりの愛すべき妄想魔人であった。いわれてみれば確かに、どことなく芥川っぽくないこともない。

作家が自分の作品について肉声で語る(しかもこんなに間近で)というのは非常に得難いチャンス。ましてや森見氏は嘘か真か「テレビ出演は最初で最後」なんて言ってたらしいし(ディレクター談)。質問に対して言葉を選び選びしながら話す姿勢も、幼少時に作った物語を朗読されて「ぎゃああ」と恥ずかしがる顔も、作品執筆に関する真剣な話も、人となりがよーく見えてとても面白かった。作品も、本人も、ますますファンになった。いい時間だった!

「我々の日常の九十パーセントは、頭の中で起こっている」

(デビュー作『太陽の塔』より)

太陽の塔 (新潮文庫)

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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

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熱帯

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