いま読んでいる、森見登美彦の小説。
「夜は短し、歩けよ乙女」角川書店
舞台は京都、空から降る錦鯉、路地をゆく三階建ての電車、むせかえる夏の古本市。道を転がるダルマに行く手をふさぐ招き猫、富豪の爺さん、酒豪の美女、自称「天狗」の浴衣男。登場人物も筋立ても、まさに奇想天外。極上の妄想ワールドは、好きな人にはたまらないツボである。
が、文体がとても個性的ゆえ、合わない人には徹底的に合わないのも事実。この人のデビュー作「太陽の塔」は、私的には名作にして怪作だと思っているのだが、むりやり人に貸したら、ちょっと辛そうにしてたもんな。それでも懲りずに、また別の人にむりやりプレゼントしてしまったのだが。
一部ファンには「モリミー」と呼ばれている(らしい)著者。新刊も出たばかりなので嬉しいことだ。ウフフ。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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