旅と日常のあいだ

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夏のおはぎ「夜舟」を食べる。桃あんと、ブルーベリーあん

おはぎやぼたもちと呼ばれるあの和菓子を、夏は「夜舟」と呼ぶそうだ。先日ニュースで取り上げられていて初めて知った。石川県では、地元の農家と和菓子店がコラボした農菓プロジェクトという団体が、夜舟を夏の風物詩にすべく活動しているらしい。具体的には、石川県産のお米と農作物を組み合わせて夜舟をつくり期間限定で販売するというもの。去年(2018年)が初回で今年(2019年)が二回目。

ニュースで紹介されていた夜舟はおはぎの概念をくつがえすカラフルさと自由さ。これはぜひとも食べてみたい!と、さっそく買いに行った。

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手前は「能登ブルーベリー夜舟」、奥は「桃夜舟」。上生菓子のようなたたずまいだけど、どちらもおはぎ(ていうか夜舟)なので、中にはもち米をついたものが入っている。フルーツのあんこなんてほとんど未体験だが、これが不思議なほど違和感なし。舌触りはさらりとしていて、口の中に果実のみずみずしさが広がるようだった。白ごはんに桃をのせて食べるかっていったら絶対NOだけど、おもちと桃あんがこんなに合うというのはどういうわけなんだ。実に新鮮な味わいなので、ぜひとも多くの人に知ってもらいたい!と思ったわ。


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今年の夜舟は19種類、どれも魅力的で売り場でさんざん悩んだ。ゆず、きなこ、とうもろこし、枝豆、かぼちゃ、小松菜、メロン(!)などなど。見た目もかわいいし、あれもこれも食べ比べたくなる。いま、冷蔵庫にゆずと枝豆があるのが幸せ。

◆夜舟の販売は7/11~7/15まで。全種ラインナップは下記サイトにて。

夜舟 YOFUNE | 農菓プロジェクト

 

「夜舟」が夏の呼び名であるのに対して、冬のおはぎは「北窓」というのだって。おはぎは米をつくのではなく、つぶして作る=音がしないので、いつついたのかわからない=夜は暗くて舟がいつ着いたのかわからない、という言葉遊びが由来。さらに、つき知らず、着き知らず→「月知らず」となり、北側の窓からは月が見えないことが「北窓」の由来になったとか。おもしろい。

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