旅と日常のあいだ

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春分の日に、梅の名所「洞慶院」へ片道7キロの健脚道中

一週間前の春分の日、昼と夜の長さがこれから逆転していくという境目の日、仕事は休みだし晴れているし暖かいしどこかに出かけて春らしさを満喫したいものだなあとの思いがふくらみ、桜にはまだ早いから梅を見に行こうと決めて、静岡市は羽鳥にある梅の名所「洞慶院」へと向かったのだった。片道7キロあまりを、2時間かけてぶらぶら歩いて。

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梅園には梅の木がいっぱい(あたりまえ)。満開の時期は過ぎていたが、長く続いた寒さのためか木によってはまだまだ花がたくさんついていて十分見ごたえがあった。

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蝋梅も八重咲きも可愛らしいが、やはり五弁の花の清楚さ、可憐さこそ!

甘い香りのする園内で、花を見たり、写真を撮ったり、家族連れや若いカップルや老夫婦を観察したり、会話を盗み聞きしたり、おにぎりを食べたり、ぼんやりしたり、また花を見たり、小一時間ほど過ごしてから帰途につく。復路ももちろん徒歩である。

帰り道、川辺に咲いていた菜の花の黄色。

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一週間前の梅のことなど書いているが、時はすでに桜開花の便りを聞く頃。静岡では早くも4日前に本州一番乗り(!)でソメイヨシノが開花したとか、そりゃあ心も乱されるというものである。我が盆栽の富士桜も今朝一気に5つ6つが花をつけた。あああ、また来たよ、桜の時期が。いつどこに見に行こうかなってよくよく考える間もなく否応なしに桜の春が迫っており、例年どおり嬉しくも悩ましいことである。

とりあえず、今週末はベランダの桜でお花見だ。