旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


2016-01-01から1年間の記事一覧

切手好きの電車好きには、身もだえ必至

青森~函館間で初めての新幹線が開通した数日後、貴重な消印の手紙をもらった。北海道新幹線開業記念!しかも、新幹線の終着駅である函館の郵便局のもの。 これ、いつでも自動で押してもらえるものではない。短期間しか対応していないはずだし、ここにこれを…

大文字草とヒメシャラと、春を迎えて成長中

朝に盆栽の水やりをしながら、変化を見るのが楽しい。大文字草が日に日に茎を伸ばして葉を大きくしている。 ヒメシャラの芽も、茶色かったのが黄緑になり、固かったのがふっくらしてきた。たまらんね。

春のハーブスで念願のストロベリーケーキを2種

「ハーブスのランチサービスにおいて、セットで付いてくるハーフサイズのケーキにシーズン限定ケーキが登場することはほとんどないようだ」と、先日のブログ(ホワイトチョコレートケーキを食べ、さくらケーキを想う)に書いた。 現在ハーブスではいちごシー…

群林堂! 革命的豆大福に打ちのめされる夜

豆大福の存在感って自分の中では大きくなくて、むしろ普段は忘れているもの。 あれは去年の暮れのこと、とある友人が「東京にたいそう美味しい豆大福の店があるそうだよ、名前は群林堂」という話をしてくれた。そうか豆大福か。豆大福ね。すぐに行きたい!と…

ホワイトチョコレートケーキを食べ、さくらケーキを想う

本年二度目のハーブスは、渋谷ヒカリエにてランチセットを。メインは鶏とブロッコリーのクリームスパゲティにした。ハーフサイズのケーキはホワイトチョコレートケーキ。あれっ、今年最初のケーキもこれだったな。 ホワイトチョコレートケーキが大好きだ。表…

姉妹の美しくも異常な日常、『ずっとお城で暮らしてる』

小説『ずっとお城で暮らしてる』を読んだ。シャーリー・ジャクスン著、市田泉訳、東京創元社。 これまでに読んだことのないような、というか自分が手に取ったことのない種類の小説だった。ジャンルで言うと、サイコホラー? とある町はずれの広大なお屋敷に…

大文字草の芽吹く春

盆栽の大文字草がいい感じに芽吹いてきた。昨年10月、長野県は小布施町へ行ったとき(https://tokotoko.hatenablog.jp/entry/2015/10/14/212000)、やましち山野草店にて買ったもの。ただひたすらに地味だった盆栽棚に、やっと明るい色がついてくる季節。 今…

ジャムに夢中で、そういえば白ごはんを食べていない今日この頃

知人より、「庭でたくさん採れたから」とレモンをもらった。無農薬の国産レモン。皮を活用しない手はないのでマーマレードを作った。細切りにした皮を熱湯で茹でこぼすこと3回、ひとふさずつ中身を出した実と一緒にコトコト煮る。ブラムリーに栗にぽんかんに…

何度も行きたい、ホテルニューオータニのサンドイッチビュッフェ

東京は紀尾井にある、ホテルニューオータニのサンドウィッチ&スイーツビュッフェに行ってきた。サンドイッチの種類が豊富、ケーキ類も充実、温かいスープやごはんもあって、しかも時間制限がないという夢のような舞台である。行ったのは日曜日、11時30分の…

スタバのさくらラテ2016

春である。毎年この時期に飛びついていたスタバのさくらドリンク、発売から遅れること半月でようやく飲んだ。今年のさくらシリーズは桜の味が薄い、ほとんどいちご、なんてレビューも多いようだが、まあ飲んでみないことにはわからんね。フラペチーノに興味…

パリ旅11 ラデュレであこがれの朝ごはん、パリにお別れ

パリ7日目、いよいよ最終日の記録。前回の記事はこちら tokotoko.hatenablog.jp 今日はシャルルドゴール空港から帰国便に乗る日。朝7時に起床。昨日までの体調不良は回復した。荷物をまとめゴミをまとめ、戸締まりを確認して部屋を出る。さようなら私たちの…

青空に小室桜が満開。抹茶のチロルチョコが美味

静岡市駿府城公園では、ソメイヨシノより早咲きの品種「伊東小室桜」が見ごろ。この水色の空、明るいピンクの花。ああ春なのだなあということに、無条件で嬉しい気持ちになってしまう。いったい春の何が嬉しいのだろうかと考える冷静さも何もなくしてしまう…

優しい恋人か才能のある恋人か。『たましいのふたりごと』

『たましいのふたりごと』 穂村弘、川上未映子/筑摩書房 穂村さんと川上さんという大好きな著者二人の対談集、表紙には心そそられるキーワードが散りばめられており、これが面白くないはずがない!と勢い込んで読み始めたのだが、なんとも残念なことに、全…

私を興奮させる魔性のおばさん、汝の名はステラ

マスキングテープとか塗り絵とか、いつも未知かつ深淵なる世界を私に見せてくれる妹が、クッキー専門店の「ステラおばさん」で月に何度かクッキー詰め放題をやっているよと興奮気味に教えてきた。 店にあるビニール袋に好きなクッキーを好きなだけ詰めて880…

梨木香歩 『雪と珊瑚と』感想

『雪と珊瑚と』 梨木香歩、角川文庫 あらすじも何も知らず、書店て背表紙だけを見て買った。梨木さんの小説は『f植物園の巣穴』も『村田エフェンディ滞土録』も『家守綺譚』も非常によくて、日常と地続きに現れる非日常の気配がたまらなく好きなのだが、『雪…

冬のスタバのチョコレートドリンク2種

去年までフラペチーノとホイップクリームにまみれた記事ばかりアップしていたのに、今年は一度もスタバのことを書いていない。書いていないだけで、スタバには行っている。相変わらずホイップにまみれておる。が、ちょっと飽きてきたのも事実(!)。2015年…

ポール・オースター 『ムーン・パレス』感想

『ムーン・パレス』ポール・オースター、柴田元幸訳、新潮文庫 昨年読んだ同じ作者の作品がとてもよかったので(ポール・オースター「幻影の書」の感想)、次は評判の高い長編を読んでみた。ジャンルは「青春小説」だろうか。これがもう、すさまじく面白かっ…

冷凍してもおいしかったよ栗の渋皮煮

昨年11月に作った栗の渋皮煮。 ひとつずつアルミホイルで包んで冷凍しておいたのを、3ヶ月後の今、少しずつ食べている。 www.tabitoko.com 冷凍ってどうなのかなと思ったけれど、冷蔵庫または室温で3時間ほどおいておくとよい具合。食感も香りもほとんど損…

おとぎの世界を塗りたい衝動に駆られ

去年くらいから流行していて、売り場にはさまざまなバリエーションの商品が並んでいて、しかし店頭でそれを目にするたびに、「これだけは手を出すまい」と思っていたもの。 いわゆる「大人の塗り絵」である。 こんなの絶対はまってしまう。地味で細かくて一…

ブラムリーのパイを焼く

昨年の夏に買ったブラムリー(加熱用の青りんご)、生のまま密封して冷蔵庫でかれこれ5ヶ月間!も大事に大事に保存していたうちの一つを使ってパイを焼いた。 1週間前にも作ったのだけど、そのときはパイがべちゃべちゃになってしまい不本意な出来だったので…

甘くて可愛い、金沢みやげ3つ

1月初めに金沢に行ったとき(https://tokotoko.hatenablog.jp/entry/2016/01/15/200000)に買ったもの、のうちのいくつか。 右上/「茶菓工房たろう」のようかん。白カカオ味。 ようかんでカカオってどういうこと!?と思うが、食べると納得、その名のとおり…

パリ旅10 昼まで寝て、散歩して。気ままなパリ暮らしふうの1日

パリ6日目の旅行記。前回の記事はこちらです。 今日も快晴である。午前8時に起きたら昨日から悪かった体調が奇跡の完全回復! ……ということはなかった。残念ながら頭と体がぼーっとする。Mちゃんが楽しみにしていたオペラ座、一緒に行きたかったけれども無…

ホットケーキの何が好きって、見た目が好き

ある日のおやつ、静岡市にある「カフェつきさむ」のホットケーキ。 強い個性や特徴があるわけでもなし、どこから見てもどこをとっても「普通のホットケーキ」であるのに、どうにも解き明かせないこの美味しさはなんだろう。(初めて食べた二年前から今日まで…

パリ旅9 パリ最古のパティスリー「ストレー」のカヌレと、絶品ジェラートと葛根湯

パリ5日目の後半。前回の記事はこちらです tokotoko.hatenablog.jp オランジュリー美術館からぐんぐん歩いてモンマルトルへ。高台にあるサクレクール寺院を目指す。坂を登り階段を登りようやく到着。寺院内では何やらライブが行われており、祭壇前でミュージ…

パリ旅8 ラスパイユのビオマルシェと奇跡のメダル

パリ5日目の前半。日曜日、快晴。前回の記事はこちら 朝起きたら、喉が痛くて身体がだるい。歩き疲れか風邪のひきはじめか。来るときに機内でもらった粉末カップスープに、昨夜スーパーで買ったせんべいを浸して朝食とする。ほとんどおかゆ。連日の、バター…

寒いながらも、冬こそ絶景の満観峰へ

全国各地でこれまでに記録したことのないほどの超強烈大寒波が到来!という知らせが流れる中、今年初めての登山に行ってきた。静岡県は焼津市にある低山、高草山~満観峰のミニ縦走である。 福岡で路面凍結しようが沖縄で雪がちらつこうが、南国・静岡市はた…

私たちはどこに向かって吠えればいいの。酒井順子『負け犬の遠吠え』

2003年の出版当時、問題作・衝撃作として話題になった、酒井順子『負け犬の遠吠え』。それから13年後の今、初めて読んだ。 この本の定義する負け犬とは、30歳以上、未婚、子どもなしの女性のこと。著者がこれを書いたのと今の私がだいたい同じ年齢で、同い年…

東京アフタヌーンティー4 【アンダーズ東京】

去る休日、女友達と「拷問博物館」に行った。東京は神田にある、明治大学博物館「刑事部門」のことである。 その日は午後からホテルでアフタヌーンティーの予定を入れてあったのだが、それまでの数時間の過ごし方として提示された「プラネタリウムか、スーパ…

雪のない金沢、忍者のいない忍者寺

友人を訪ねて金沢へ。すごく久しぶりだと思ったが1年ぶりか。そのときは途中の米原あたりは雪で真っ白だったが、今回は道中でまったく雪を見なかった。福井を通過しても、金沢に到着しても。 金沢に向かう途中の電車では、隣り合ったスペイン人男性から熱烈…

パリ旅7 ヴェルサイユのランチと念願のワインオープン

パリ旅4日目の後半。前回の記事はこちら ヴェルサイユ宮殿を見て(たぶん全体の2割も見てない気がするけど)すっかり疲れた私たち。寒さと空腹から逃れるため、近くにあったレストランに駆け込んでランチ。 相変わらず仏語メニューがわからないながら、前菜…