ハーブスの、シトロンケーキ。ふわふわしっとりのスポンジ、中にはさんであるのは生クリームとカスタードクリーム、そしてサイコロ型のレモンゼリー。口の中で、クリームの濃厚さの間に爽やかなすっぱさとプルプル感が見え隠れする。たまらんバランスだ。
おみやげにいただいたものを、朝ごはんのデザートとして食べている。月曜の朝、梅雨の晴れ間、レモンの香り。ああ、朝ハーブス! 私はいま最高に贅沢な気分である。
先ほど鍋の取っ手に触れて右手を火傷したが、その痛みもひととき和らぐような心持ち。実際、痛む患部にハーブスの保冷剤を当てながらケーキを食べたからな。不幸のなかの小さな幸せって感じか。いや、でも冷静に考えて、火傷は痛いわ。
冷蔵庫にはもうひとつラムレーズンのケーキも控えており、この断面がもう、一目でときめく美しさ。熱くて濃いコーヒーをいれて味わいたい。お湯を沸かす際の火傷には厳重注意。
保冷剤もレモン色!