友人A&Jちゃんと、大好きなカフェ「つきさむ」に行った。私はここのホットケーキがとにかく好きなのだ。ホットケーキの夢のような美味しさはもちろん、添えられているホイップクリームもシロップも大好き。
いつものとおりホットケーキを頼んだら、しかし、いつもと様子が違うものがきた。
えっ? ホイップクリームの量! こんなに多かったっけ? いつもの3倍はありそうだけどどうしちゃったの? ホイップクリームをこよなく愛する私としては嬉しい限りだけど、こんなこと今までなかった。つきさむのお姉さんの手元がくるったのか、残り少ないから全部使っちゃえ!なのか。
「いつもよりクリームが多いよね?」って言いながら同じくホットケーキを頼んだJちゃんの皿を見ると、量が全然違う!
すごい差があるよ、お姉さんが配分を間違えたのかな。私のクリームを分けてあげるよ、しかしこのクリームの多さ、こんなことってある? どうなってるんだろう?
とかなんとか言ってたら「間違いじゃないよ、わざとだよ!」とAが笑い出した。なんと、前日からお店にお願いして多めのホイップを用意してもらっていたらしいのだ。つきさむとホットケーキとホイップクリームが好きな私のために。つきさむから遠く離れた街に引っ越す私のために。
「ホットケーキを頼んでもらわないと困るのに、はじめ、たまごサンドと迷ってたからヒヤヒヤしたわ!」と友人A。
「保険のために私もホットケーキにしちゃったよ〜」とJちゃん。
カウンターの方を見たらお店のお姉さんも笑っていた。
「何か喜ぶことをしてやろう」って企んだ二人が、ホットケーキの枚数を増やすとかチョコレートで飾るとかメッセージを書くとかじゃなくて「ホイップクリームを増やす」っていう選択をしたのが最高。私が一番うれしいのは確かにそれ! サプライズなのか間違いなのかわかりにくいところも含めて(笑)、気持ちを十分に感じる出来事だった。おもしろくてうれしくて笑ったけど、心の中では少し泣いた。優しくておちゃめな二人に感謝。
最後に、ホイップクリームを惜しみなく盛りながら食べるホットケーキはいつも以上に大満足だったことを付け加えておく。