旅と日常のあいだ

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大好きなラミーの季節が来たけれど、300円超えにひるむ。

ドラッグストアのレジ近く、特徴的な赤色の箱に心がときめく。光沢を帯びた上品なパッケージ…。冬季限定のラムレーズンチョコレート「ラミー」である。おかえり、会いたかったよ! 今年もこの季節がやってきたことを祝福しつつ、迷わず手に取った。

が、レジを通したあとで、値段の高さに目を疑った。

321円!!?? 

いやいやいや待て待て待て。いくらなんでも高すぎる。私の知ってるラミーは240円くらいだよ? 絶対に何かが間違ってる! 驚きに震えながら売り場に戻り、値札を確かめた。そこには確かに321円と書かれていた。マジか。私の中でラミーは以前から「ちょっといいチョコレート」の立ち位置だったけど、これはもう本格的に「よほどのときの高級チョコ」になってしまった。300円超えは気軽に買えない。しくしく。泣けてくる。

昨今あらゆる分野で大流行の物価高をここで嘆いても仕方ないんだけど、それにしたって昔はもっと安かったよね?と思って調べてみた。

プレスリリースによると、

・2013年 想定小売価格 198円前後(税込)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000270.000002360.html 

 

・2017年 216円前後(税込)

https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP457459_Z10C17A9000000/

 

・2020年 リニューアルという名の減量。1箱あたり90g→78gに。

 

・2022年 237円前後(税込)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001880.000002360.html

 

・2025年 356円前後(税込)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002521.000002360.html

うわ~~~。なんといっても今年の値上げ幅が暴力的。カカオ不作でチョコレート全般が値上げラッシュなのはわかるけど、いち消費者として悲しみしかないわ。

値上げはつらいがプレスリリースを読むのはおもしろい。

消費者層について、2013年には「洋酒チョコレートのおいしさを知っている40~50代女性を想定しています。」と書いてあるのだけど、2017年には「自分だけのチョコレートを楽しむことで、ゆったりとリラックスした気分になりたい方にお勧めです。」に変わっている。年代や性別で区別しないことが今っぽい。

10か月ぶりくらいに食べたラミーは期待通りのおいしさだった。みずみずしいレーズンも濃厚なラムの香りもなめらかなチョコも。しかしこの調子だと、来年、再来年、どこまで値段が上がることやら。