旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


車にまつわる、口達者な3歳児語録

ミニカーで遊ぶとき、子が「おかーさんは救急車を持ってここでとまってて」「おかーさんはランボルギーニでここをまっすぐ走って」など細かく指示してくることがある。

今日は「赤いバスを持って」と言われ、ご用命のとおりにソファーの上を走らせていた。私はバス役として、「この道は通りにくいなぁ~」的な発言をしたのだけど、子のシナリオ的にそれが気に入らなかったらしい。急に真顔で「しゃべらないで。バスはしゃべらないよ。顔も口もないんだから」と言い出した。えっ、何? 何そのめちゃくちゃ現実的な対応は? ていうかこのバス、しっかり顔がついてますけど?

私が「顔ついてるよ。このバスはしゃべるんだよ」と反論したところ、子はあきれたような口調で、「ほんとうのバスには顔なんかないよ」と言い返してきよった。マジか。ああ言えばこう言う3歳児だな!

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わけあって、家の車が数日のあいだ代車になった。知らないうちに車が変わったら子が戸惑うだろうと思い、代車を見せる前に、「しばらくのあいだ、いつもとは違う車になるよ」と説明した。そしたらすぐさま、「えっ、違うくるま? もしかして、屋根がない、オープンカーになるんじゃない!?」と期待混じりに聞いてきた。いや、ならない。ていうか、君、オープンカーへの憧れがあるわけ?  乗ってみたいもの、かっこいいものというその認識をどこで得たのだろう。ふしぎ。

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通りを歩きながら、ナンバープレートのひらがなや数字を読み上げるのがブーム。これまでは単純に「う」とか「ち」とか、書いてある文字を単体で読んでいた。

ところが、ここ数日、進化というか変化が発生。いちいち、「うんちの『う』」「うんちの『ち』」と言うようになってしまった。この2文字限定で、必ず「うんちの」という枕詞をつけてくる。出たよ、なんでも下ネタに結びつけて喜ぶおバカな通過儀礼が……! 愛すべきおもしろエピソードではあるけれど、人さまの車を指差して大声で発するには品のない単語なので困る。しかし、親が教えてないのに子がいつのまにか獲得してる語彙とか想像力とか応用とか、本当に興味深いよね。うんちはどうかと思うけれども。