NHKのテレビ番組「サラメシ」が好き。働く大人のお昼ごはんにスポットを当て、お昼ごはんを通して仕事や職場や人生を垣間見る番組。中井貴一さんの緩急ある語りがよくて、毎週の放送をとても楽しみにしている。
「働く大人」には、大手企業に勤めるサラリーマンもいれば、家族経営の小売店、起業したばかりの若者、農家のおじいちゃんおばあちゃんもいる。場所も職種も年齢も多様だけど、それぞれにお昼の時間がありお昼ごはんがあり、見てるとなんか元気になるのだよね。外で食べる豪華ランチも素朴なお弁当も、お昼を食べて一息ついて、さあ午後もまた頑張ろう、っていう姿勢はシンプルで気持ちいい。
自衛隊航空基地の食堂とか、空港内の社員食堂とか、アメリカ大使館のランチとか、部外者が行けない場所を紹介する回がおもしろい。お昼ごはんを介して、仕事や職場のこと、そこで働くひとの人間模様やストーリーが現れてくる。食べて、働いて、こういう一人一人の集合で社会が成り立っているんだなあと思う。
そしてまた、人のお弁当を見せてもらう「お弁当ハンター」のコーナーも楽しい。特に好きなのは、田舎のおばあちゃんたちが農作業の合間に食べる手作りのお弁当。「たいしたものは入ってないよ~」とか言いながら、季節の野菜の煮物、佃煮、卵焼きなど懐かしくてホッとする感じのおかずがいっぱい。カメラマン阿部さんが、いい塩梅で距離を詰めておばあちゃんの笑顔を引き出す過程もよいのだよね。
仕事をしてると、お昼を食べる暇もないほど忙しかったりストレスで食欲がないときもある。が、やる気アップや気分転換に必要なのも、やはりお昼ごはんだ。
私のある日の自宅お昼ごはん……
作るのが面倒だったので具なしスパゲティ。それを補うつもりの山盛りキャベツと酢玉ねぎに、有り合わせのおかずを盛る。超適当!