(北海道旅行つづき)
富良野といえばラベンダー。今まさに見頃まっさかりの花を求め、農園めがけて車を走らせる。待ち受けていたのは、私たちの想像を軽々と越える花の風景であった。
町営の花畑で、初めて見る一面のラベンダーに感激し、
観光農園「ファーム富田」では、あふれる色彩美に言葉を忘れ、
通りがかった「かんのファーム」では黄色の海に溺れる。
昨日まではスパイという設定だったMちゃんと私だが、今日はすっかり夢見る乙女に変身。咲き誇る花に埋もれながら、夢見がちなセリフを口走る。
「ねえMちゃん、妖精って、この世に存在するんだね」「そうだね・・・、だって今、私たちこそが花の妖精だもん」「この一面の花を見て! 私たちが、北海道に夏を連れてきたのかも」「というかむしろ、私たちが夏そのものといっても言い過ぎではないね」いやいや、どう考えても言い過ぎだろう! そうツッコんでくれる親切な第三者はおらず、妖精たちは花の間を飛び回るのであった。
さすがに花はもうお腹いっぱい。お次は丘の街、美瑛へ向かい、緑と黄金色の畑が連なる光景を見るぜ!と言いながら、たどりついたのは花いっぱいの「四季彩の丘」。この施設がまた凄くて、これまでを上回る勢いの花ざかり、一生分の花を見てしまったのでは?というくらいの花、花、花なのであった。
Mちゃんは、花に酔って(?)、大自然の中で得意のヨガポーズを披露。心が開放されてしまったらしい。
かくして脳内にお花を咲かせつつ、私たちは旭川をめざす。旭川といえば、ちまたで話題の旭山動物園。二人とも動物が苦手なくせに、根がミーハーだから気になって仕方ないのだ。というわけで、動物園記録は次回に。