旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


2007-01-01から1年間の記事一覧

盆栽の枝先から、春がこぼれだす

このところの陽気に、盆栽も本格的に活動しだした。 「なんか最近あったけえな!」 「いきなり春めいてきやがった!」 「てやんでぇ、そろそろ芽ぇ出さなきゃなんねえよ!」 「暖冬だったもんで加減がわかんねえ。とりあえず派手に出しときゃいいだろうよ!…

モリミーに夢中、『夜も短し、歩けよ乙女』

いま読んでいる、森見登美彦の小説。 「夜は短し、歩けよ乙女」角川書店 舞台は京都、空から降る錦鯉、路地をゆく三階建ての電車、むせかえる夏の古本市。道を転がるダルマに行く手をふさぐ招き猫、富豪の爺さん、酒豪の美女、自称「天狗」の浴衣男。登場人…

我が盆栽コレクション、どれもこれも愛らしい

一年ちょっとかけて増やした我が盆栽コレクションのすべて。自作の棚4つは、定員ぴったりというところだ。これからまさに芽吹きの季節、どんな変化を見せてくれることやら。 なかでも一番新しいのは、先日、盆栽展の即売所で買った紫式部。園芸店で仕立てた…

盆栽のアセビが満開、甘い毒に酔わされる

先日買ったアセビの苗。高さ15センチ足らずの木には、今を盛りに薄紅の花が咲きほころんでいる。馬酔木と書いて、「あせび」。馬や鹿が食べると、酔っぱらったようにふらふらすることが名前の由来だとか。こんなに愛らしい花ながら、こいつは有毒植物なのだ…

冬の盆栽棚に、花咲く三人娘が仲間入り

文字通り「花のない」、冬枯れの盆栽たち。これから芽を出し葉を出しするのだけれど、もうちょっと華やかな顔ぶれを増やしたいなー。 ということで、園芸店を回って花をつける樹木を品定め。いつになく暖かな冬だったため、店頭の花も開花が早まっている模様…

ミニ盆栽の、大文字草に声援を

私が育てている盆栽の中から、大文字草(だいもんじそう)を紹介してみる。去年の3月頃に苗を買い、自分で丸鉢に植え替えたものだ。 1月現在の大文字草。中央のクシャクシャしたのがそうだ。どうにも頼りなく、冬を越せるか心配。でも緑の小さな葉も出てき…

不敵な少女の短歌集。穂村弘『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』

大好きな歌人のひとりに穂村弘さんという人がいる。この人の手にかかると、言葉がきらきら光りだすような気がする。言葉の選びかたや並べかたに、陶然としてしまう。なかでも歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』でのキレっぷりはすごい。まみとい…

食欲が止まらないよ、助けてすっぽん先生! 小説『琥珀枕』

会社の昼休み、隣席のNがクレープを買ってきてくれた。しっかりお弁当を食べた後だが問題なし。生クリームたっぷりのイチゴクレープをおいしくいただく。 当のNは、勢いよく食べ始めたくせに途中でつらくなってきたらしく、「もう無理かも」と弱音を吐いて…

寒さに耐えて、芽吹けヒメシャラ

午前8時の通勤途中、道ばたの草に目をやると霜が降りていた。ぶるぶる、寒いはずだ。冷え込みの厳しい冬場、盆栽たちの世話には手がかかる。基本的に盆栽は屋外で育てているのだが、下手をすると朝には土が凍る。なにせ鉢が小さいので、うかうかしていると…

盆栽のふきたんぽぽが咲き、小さな春がきた

二日前にはつぼみだった、ふきたんぽぽの花。安い苗を買って(確か180円)、鉢に植え替えたのが一年前。秋冬を静かに耐えたあと、年明けとともに、一年ぶりに開花した。私の短い盆栽人生の中で、初めて春夏秋冬を経験した花です。いい加減な世話にもよく…