旅と日常のあいだ

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安いおいしい居心地よし。また行きたい金沢市【寿し高崎屋】

先日行った金沢のお寿司屋さん「寿し 高崎屋」がとてもよかった。おいしくて、びっくりするくらい安くて、大将の人柄が素敵。お腹も気持ちも満たされた。いい店を知った。

場所は金沢市高岡町。南町・尾山神社バス停から徒歩2分くらい。大通りに背を向けてほんの少しで静かな住宅街になり、こんな場所に飲食店が?と思うような路地。観光客がたまたま通りかかるような場所ではないし、ちょっと入るのに勇気がいるような店構え。

Google Mapのクチコミに「開店10分で満席」「ランチは混む」とあったので、友人と早い時間から待ち合わせ。行ったのは平日、開店が11:30なので少し早めの11:20に店の前に様子を見に行ったら、待って待ってもう暖簾がかかってる! しかも引き戸が開いてお客さんが入っていってる! こんなフライングは聞いてないぞと焦りながら近づいていくと、どうぞどうぞと招かれてカウンターに案内された。ほっ。入るのに緊張する~とか言ってるひまもなく着席。

店の規模は、寿司ネタの冷蔵ケースを目の前にしたつやつやのカウンターが9席、小上がりが2卓。カウンターの先客は常連さんで「いつもの」と注文している。別グループは「いちはんで」。いちはん???

壁のメニュー表を見ると、平日昼は、にぎり1人前1,100円、1.半人前1,400円。この「1.半人前」を「いちはん」と呼ぶらしい。いってんはん、じゃないのね。食いしん坊を自認する私と友人、「いちはん」で。大将が「14貫出るけど大丈夫? 食べられる? シャリは少なめにする?」と聞いてくれたが、迷わず普通サイズを選ぶ。

はいどうぞっ、と腕を伸ばして板の上に並んだにぎり、まずは7貫。シャリはほんのり温かくて口の中でほろほろ。ネタはどれも種類が違う。白身、まぐろ、イカ、カニ、甘エビ。どれもおいしい。食べてる間にも新たなお客さんがやってくる。

はい、こっちに置くね!と次の7貫。先の7つを食べてもまだ7つもある。幸せ。14貫って結構なボリュームだけど、最後までおいしくいただいた。これで、お味噌汁もついて1400円。破格!!

写真を撮ってもいいですかと聞いたら常連さんが「いいよいいよ、どれだけでも撮って」と答えたり、それに対して大将が何やらお茶目に返したり。初めての我々にも、あれこれ話しかけるわけではないけれど気さくに接してくれ、ほのぼのとして心地いい空間だった。いい店だった。また行きたいなあ。

寿し高崎屋 金沢市高岡町7−33 

このあと続けて2軒、焼菓子店とカフェへ!