旅と日常のあいだ

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野々市【そば処 敬蔵】で、年明け最初のそばとかき揚げを

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そば処 敬蔵でお昼。昨年末に年越しそばを食べるつもりが行きそびれ、おいしいおそばを食べたいという念が成仏できずに年をまたいでいたのを晴らすため。

今月の創作そば(粗びき深煎りそば)と、季節のかき揚げを注文。そばは太めで香りが強くざらっとした舌ざわり。野趣あふれる味というか、そば自体をガツンと存分に味わっているという満足感があった。かき揚げは舞茸と春菊。香りがよくておいしい組み合わせ。

注文時に店員さんから「温かいそばもありますが冷たいほうが絶対においしいです。ぜひ冷たいほうを」と強く推されたり、「まずはそのまま食べてみて、物足りなかったら塩をつけて」と説明されたりする。心を込めて考え抜いて作ったそばを、店主が最良だと考える状態でお客さんに味わってもらいたいのだなと思うので、私はまずはそのとおり従うタイプ。実際、そばは冷たいほうがおいしい(そばの味が生きてる)と思う。塩で食べると味がしまって香りが引き立つようにも思う。まあ、主観と好みの問題だけど。

子どもには、お茶碗サイズの鴨ねぎごはんを注文。そばもほしがったので取り分けた。メニューには白ごはんもあった。基本的に子ども大歓迎で、お茶やおしぼりは熱くないよう配慮して出してくれるし、子ども用の食器がいるかどうかも聞いてくれる。壁の貼り紙に小さな字で「最低限のしつけをしていない親に連れられた子はお断りします」と書いてあって、しつけをされていない子ども本人ではなく、しつけをしていない親に対しての責任と注意喚起をうながす文面に、いい意味で「うーむ」とうなったわ。

お値段高め、こだわり強めに見えるけど、接客もいいし雰囲気も堅苦しくないし、いいお店。お客さんが途切れないのがその証拠。何より、おそばが力強くておいしいよ。