旅と日常のあいだ

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泣くほど白和えが好きな3歳児との攻防戦

我が子の好物のひとつ、白和え。なかなか渋い。3歳にして「しらあえ」という料理名を知ってるのもおもしろい。

昨夜、人参とこんにゃくの白和えを出した。「おいしい」を連呼しておかわり。少し残ったので同じものを今夜も出した。もちろん完食。空になったお皿を掲げ、笑顔で「しらあえ、おかわり!」。

しまった、白和えのストックはもうない。「ごめんごめん、白和えはもう終わり。売り切れだよ。おいしかったね、また作るね」と説明したけど、子はまったく納得せず。食べたい気持ちがおさまらず、「ヤダ! しらあえほしい! 」と涙をこぼす始末である。

「ごめんね、今日の分はもうないよ」「ある!まだある!!」「本当にないよ、ある分はさっきお皿に全部入れちゃったから、もう残ってないんだよ」「ある!! しーらーあーえー、あるーー!」「とりあえず一回涙をふこうか」「イヤだ! なみだはこのままつけとく! しらあえほしい!」「無理を言うな、どうしたって、ないものはない!」

子も私も双方譲らず、「ある」「ない」の不毛な言い合いに。白和えから気持ちを逸らそうと、大好物のもずく酢(これまた渋い)とかコロッケとか代替案をちらつかせたものの、涙をこぼしながら「いらない。しらあえがいい」の一点張り。この頑固さ、いったい誰に似たのやら。

白和えはないけど、冷蔵庫に豆腐はある。結局私が折れた。食事を中断して大急ぎで白和えを作った。これって教育的にはどうなのか、ゴネればわがままがとおるという悪例なのではないか? いやいや、子どもの「これ食べたい」という気持ちをかなえてあげればそれでいいのか? 正解がわからん!と思いながら。

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即席の白和え。電子レンジで豆腐の水切り50秒、電子レンジで冷凍コーンの加熱60秒、ソフトひじきふりかけ、すりごま、砂糖を混ぜて、3分後には完成。子はうれしそうに食べ、もちろんおかわりした。涙もすっかり乾き、母の疲労感だけが残りましたとさ。

今後の教訓、白和えに関しては、おかわりがじゅうぶんにある状態のときしか出さないこと。あと、せっかくだから、白あえのバリエーションをもっと研究しておこう。