旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


2歳2ヶ月のイヤイヤがすさまじい。父の車のメーカーまで否定。

2歳2ヶ月の我が子は絶賛イヤイヤ期の真っ最中なのだけど、ここ数日、イヤイヤの発揮ぶりがひどくて非常に手こずっている。はっきりいって、母は相当イライラしているよ…!

さっきまでご機嫌だったのに、急に態度が変わって大暴れモードになることが日に数回。大人の話しかけ、誘いかけのすべてを「~しない」で全否定してくる。小さな子どもが「○○しない!!」ってごねるくらい別にどうってことないじゃん、そんな言動も愛らしいよね~とかいうのは完全なる迷い言、あのイヤイヤぶりを目の当たりにしたらそんな余裕はもう完全に1ミリ残らずどっかいくのであった。

 

私「手を洗おうね」

子「いや!あらわない!おててはない!」

私(いや、あるだろ)

 

私「ごはんだよ、食べよう」

子「たべない。いらない。しない。イスいらない。エプロンいらない。おさらいらない!コロッケいらない!おにくいらない! おとうさんとおかあさんも、ごはんたべない!」

私(そもそもコロッケでも肉でもないんだけど。みずから大好物を挙げて勝手に否定してくるこの技。そして両親の食事の権利すら否定)

 

私「着替えようね、今日は電車のシャツだよ」

子「きない。おきがえはしない。このままで~。パジャマのまま~。ズボンははかない~!!(←私が苦労してはかせたズボンを強引に脱ぎながら叫ぶ) シャツはきない!電車じゃない!電車はない~!!」

私(・・・・・・。)

 

私「おとうさんとお風呂に入ろうね」

子「いや! はいらない! おとうさんはだめー!! おとうさんちがう! おとうさんの車は、ニッサンじゃないー!!」

私(ニッサンです。ていうかこの場面でその情報だす? )

お風呂に入ったあとも手元にままごとのおもちゃをほしがり、全身全霊で声を枯らして「まないたとフライ返しほしい、まないたとフライ返しほしいのぉぉぉ!」と絶叫。リビングから持ってきて渡すと「まないたとフライ返しいらない!」とふたつを浴槽に投げつけ、今度は「フライパン、フライパン~~!!」。ねえ、もうどうにかして。調理の前に、道具をぜんぶそろえとけやー!って言いたかった。すべてがこの調子。そしてこうなると、理屈も何もまったく通用しないのであった。

ただただ疲れる。気力も体力も奪われる。不毛なやりとりに何もかもがどうでもよくなるし、無力感がすごいし、心がすさむ…。イライラがこみあげるのだけど怒っても意味がないのはわかっているのでこらえる→行き場のないストレスだけがたまりまくる、の繰り返し。「おおらかな母」でいようとしてもムリ! 自分の表情が死んでるのがわかるもの。このおそろしい事態にとりあえず「イヤイヤ期」という名前がついており、誰にでもあっていずれ終わるもの、ということになっているからまだ耐えられる(と思おうとしている)けど、ほんとこれいつまで続くのか。今日はどんなイヤイヤが爆発するのかと思うと気が休まらない。と同時に、不意に「おとうさんのくるまはニッサンじゃない!」みたいな名言が飛び出すところは、大変不本意ながらちょっとおもしろい。

 

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日中のしんどさを、「子が寝たらカステラを食べる」ことを励みに乗り切った。イライラの渦中もそれだけを楽しみに生きてた。いろいろ落ち着いた夜22時、満を持していただきました。まるまる一本いけそうだったけど4切れにとどめておいた。卵とはちみつの甘味をかみしめながら、うむ、これで明日も頑張れそうだ!と確かに思った感触を忘れずにまた生きていくわ。イヤイヤ発令でたぶん一瞬で吹き飛ぶと思うけど、そのときにはまたカステラに逃避する。はー、世の中の、イヤイヤ児と付き合い中のすべての方々に、心からの敬意と称賛と共感を送り合いたい気分だよ。