旅と日常のあいだ

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静かなスタバで、大学芋フラペチーノと読書の秋

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平日昼間にどうにか時間をひねり出し、久々のスターバックスへ行った。年内に有効期限がきれるドリンクチケットがあったのと、期間限定の大学芋フラペチーノを試してみたかったから。

店内をぱっと見たところ半分以上が空席ですいてるなーと思ったけど、いざ席につこうとしたらイスやソファーの半分以上が「お客様どうしの距離を保つためこの席はご利用になれません」なのだった。そりゃそうか。

改めて見渡してみるとほぼ全員がおひとりさま、おしゃべりしている人がいない。そして、ドリンクを口にするとき以外はマスクをつけている人が半分くらい。店全体がゆったりしていて、静かで、BGMや接客の声だけがほどよいざわめきとして聞こえる。基本、スタバに静けさは求めちゃいかんと思ってるけど、今日のこの雰囲気はすごくいい……! 物音と人の気配の分量がほどよくて、自分の時間に没頭できる居心地の良さがあったわ。

おかげで読書がはかどった。小川洋子さんの『口笛の上手な白雪姫』、現実と幻想の境界を自在にゆさぶってくる小川さんらしさが全開。こんな奇妙な物語をどうやったら生み出せるのだろう、と思う。そして、情景を描写する言葉の選びとり方にこれしかない!というセンスと美しさがあって好き。

大学芋フラペチーノは、上から下までさつまいもだった。クリームにかかってる大学芋の蜜的なソースがおいしかった。最後のほうを飲みながら、「これ、冷製さつまいもポタージュスープって言われたらそうだよな、私はスタバで果たしてポタージュスープを飲みたかったのだろうか?」とも思ったのだけど、どんな名前がつけられようが、実際好きな味でおいしく飲みきったんだからまあいいか。

口笛の上手な白雪姫

口笛の上手な白雪姫

  • 作者:小川 洋子
  • 発売日: 2018/01/25
  • メディア: 単行本
 

お題「ささやかな幸せ」

お題「大好きなおやつ」