朝、職場に向かうバスの中で、マスクを付けていないことに気がついた。しまった、持ってくるのを忘れた。あいにくかばんの中にも予備マスクはなし。家を出て保育園に寄ってバス停に行って、その間じゅうずっとマスクなしで過ごしてしまった(道理で顔がいつもより涼しいと思ったわ)。マスク忘れに気づいた瞬間、ドキドキして緊張して気持ちが焦る焦る。ウィルスに感染するまたは感染させるリスクも恐ろしいが、正直、マスクをしてないことを周囲に責められるのではないかという不安のほうが大きい。声に出して責めてくる人はいないにせよ、「なんでマスクをしてないんだ」と心のなかで嫌悪されている可能性はじゅうぶんにあるし、そうされても仕方ない世間の現状よ。職場に着いて、置いてあるマスクを装備して、やっと心が落ち着いた。マスクをしていないことでこんなにもヒヤヒヤするの、コロナ以前にはなかった感情だ。しかも、マスクをするつもりで化粧も中途半端だったしね! まゆげとアイメイクはバチッとしてるのに、マスクで隠れるはずの顔の下半分はノーメイク。この上ないちぐはぐ顔で平然で歩いていたのが地味にダメージよ。
職場のそばに、垣根いっぱいにバラを育てているおうちがある。半月ほど前からつぼみがたくさんついていたのが、ここ数日どんどん開いてまさにいま花ざかり。一つひとつの花を見ると清楚でかわいいし、咲き誇っている大群を見ると明るくて華やか。毎朝通りかかるのが楽しみ。