友人とオンライン飲み会をした。飲んでいたのはお酒ではなくチャイだけど。遠方の友なのでコロナ以前からリアルにはなかなか会えず、このところやりとりはLINEの文字ばかりだったので顔を見るのは2年半ぶり。
画面越しにあらたまって向かい合って話すというのが何やら気恥ずかしく、始まる前はちょっと緊張……していたのだけど、カメラがオンラインになった途端そんな思いはどっかに吹き飛んだ。顔を見たら2年半のブランクが一瞬でかき消えて、懐かしさと嬉しさしかなくなった。画面越しでも、顔を見て話すと距離が近く感じられるものだなーと実感。小一時間のつもりが気づいたら2時間近くも話していてびっくりした。交通費も移動時間もかからず、家にいながら好きなタイミングで顔を見て話せる技術や環境ってすごいことよなと思った。今さらだけど。
昔から趣味や持ち物の嗜好が合う相手ではあるが、今回もしょっぱなから笑った。ふたりして、同じブランドの同じ柄のストールを肩に掛けてた(笑)「えっ、まさか、ちょっと待って」「タグをアップでよく見せて」「完全に一致」「なんで? 柄はほかにもたくさんあるのになんでかぶる?笑」 示し合わせたわけじゃないのに、同じタータンチェックをまとった女が画面上で隣り合わせに並んでいるのがウケる。
友人と話しながら、そういえばここしばらく家族か職場の人としか会話をしてなかったなと気づいた。家族とも職場の人とも違う気の知れた友人とだから話せること、話したいことがたくさんあるなーって、そんなことすら忘れかけてた。家や職場で話をするのとは別の立場や角度の私もいるんだった、みたいな。あと、いま気にかかっていることとか愚痴とか今後の目標とか、頭の中で漠然と思い浮かべていたことを言語化して口に出してみることで、私ってこんなことを考えていたのねと発見したり整理できた感じもある。久々に友人と語る機会を持ててよかった。あー楽しかった、っていう以上の充足感があったなあ。
あと、最近何してんの?っていう私からの質問に、友人が即答で「金継ぎ」って返してきたところがハイライト。「人に頼まれて、真っ二つに割れた急須の蓋をつないだ」って言ってきれいに修復した蓋を見せてくれたんだけど、普通なかなかいないよ、金継ぎができる人も修理を頼んでくる人も。相変わらずおもしろいことしてるわ。私も負けずにおもしろく生きていこう。で、近いうちに別の友人もオンライン会に誘ってみよう。