友人と待ち合わせて金沢駅にある不室屋カフェへ行く。不室屋はお麩の専門店。私はお麩が好きである。生麩、車麩、油麩、すだれ麩。汁物にうかべるだけがお麩じゃないよ、煮たり揚げたり、モチモチだったりふわふわだったり、お麩の可能性と多様性はものすごいよ。
不室屋カフェのランチはもちろんお麩づくし。メニューには、麩と湯葉のどんぶり、麩入り鶏つくね、くるま麩のフレンチトーストなどが並んでいた。どれも魅力的、さすがお麩屋さんだなーという個性的なラインナップ。
私が選んだのは、生麩カレーくるま麩カツのせ。生麩の魅力はなんといってもその弾力、むちむちした歯ごたえがたまらない。カラッと揚がったカツは表面サクサク、中はこれまたむちむちふわふわ。サラサラのカレー、ゴマ入りごはんのプチプチと合わさってどこを食べても食感が絶妙だった。汁物(もちろん麩入り)は7~8種類から好きなものを選べる。冬限定、梅の形の麩が入った吸い物にした。小鉢には漬物のほか、お麩のしぐれ煮。しぐれ煮、初めて食べたけどめちゃおいしかった。家でも作ってみたい!
食べ終えて、「もうお麩はじゅうぶんだね、お腹いっぱいだね~」と言った舌の根も乾かぬうちにデザートを注文。これまたお麩づくしのメニューで、麩まんじゅうはまあわかるとして、お麩パフェ、お麩ぜんざい、お麩のせカップケーキ(!)など。
麩あんみつを注文。三色の丸いのは、白玉団子ではなくもちもちのお麩。お花もお麩。カレーのあとに「お麩はもういらん」と思ったのは何だったのか、「もちもち~!お麩おいし~!」と言いながらあっという間に食べきった。まあ、そうなるであろうことはうすうす(というか完全に)気づいていたけどね。友人が食べていたお麩パフェもおいしそうだったので、次の機会にはそっちだな。
▼ご当地の麩が気になる。こちらは東北名物「あぶら麩」のアレンジ料理。
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