旅と日常のあいだ

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あぶら麸の復権をかけて。あぶら麸入りラタトゥイユを作る

先日、初めて買った「あぶら麸」 で卵とじ丼を作り、手順を大幅に間違えたものの好きな味だった、という話を書いた。

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しかし出来栄えとしてはやや微妙だったため、夫の反応も微妙であったのが心残り。あぶら麸にハマりかけてる私としては、ぜひ夫にもあぶら麸に対して好意的なイメージをもってもらいたいところである。あぶら麸の名誉のため、そして私自身の名誉のためにも、あぶら麸メニューに再挑戦だ。今回はラタトゥイユを作ることにした。夫はラタトゥイユが好きである。ここにあぶら麸を入れることが、さて吉と出るか凶と出るか?

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完成品。ラタトゥイユにお麩とは想像したこともない組み合わせだったけど、これはありやで!あぶら麸の油分が全体にほどよくまわってコクがありつつ、油っこさは感じない。お麩が野菜の旨みを吸っているのもいい。丼では持ち味を発揮しきれなかったあぶら麸が、ここで美味しさの牙をむきました……!

さあ、どう? あぶら麸、どうよ? 美味しいよね、好きになったよねっ!?  夫に感想を問うたところ「うん、いいね」とのこと。「さあさあ、美味しいのはどこなのよう、あぶら麸?ラタトゥイユ?」と前のめりになる私に、「ラタ……トゥイユ……いや、あぶら麸も……?」と歯切れのよろしからぬ回答。いやいや、美味しいじゃん! そんなぼんやりした答えは求めてないよ、「あぶら麸が美味しい」ってズバッと言い切ればいいだけのことだよ!と鼻息が荒くなる私だったけれど、思ってもない答えを強制しても意味はないのだった。

ていうか、特別な思い入れをもって「お麩が好き」という嗜好の人は少数派な気がする。別に好きでも嫌いでもないし意識したことない、っていう人が大多数なんじゃなかろうか。たぶん夫もそっちだな。私はかなり好きなので、現時点での我が家におけるあぶら麸の位置づけは、「常備する必要はないけど、ときどき登場すると(私が)うれしい」というところか。まだ残っている分があるから別のアレンジを考えよう。夫が「あぶら麸が好きィィィ!!!」ってなるくらいの何かを編み出したいものだよ。

仙台麩(あぶら麩)・小

仙台麩(あぶら麩)・小