4月某日、5歳児を連れて電車で金沢～名古屋を移動した。北陸新幹線の福井延伸後は初めて。これまで特急一本で行けたのが敦賀駅での乗り換えが必須になり、端的に言って面倒くさくなった。敦賀駅、やたら広くて移動経路が長いという前評判。子連れでミスなく乗り継げるのか心配しかない。というわけで、実際に利用した記録です。（結論から言うと、行きも帰りもトラブルに見舞われて走ることになった）
平日午前、金沢にて敦賀行きの新幹線に乗車。敦賀駅は新幹線ホームが3階、乗り換え改札が2階、特急ホームが1階にあり、ＪＲが想定する所要時間は8分。長い。乗り換えるしらさぎの発車は11分後。乗客の多くが「敦賀駅での乗り換えは鬼門」と考えているようで停車前からそそくさと準備。ホーム上でもみんな急ぎ足で、エスカレーターの上り口は混み合っていた。流れに乗って2階へ。前だけを見て進む。せっかくの新駅舎なのに、内観を堪能するような心的余裕はゼロ。
２階。乗り換え改札を目指して直進。だだっぴろい。遠すぎて奥が見えない。初めてなのでどれくらい歩けばたどり着くのかわからず不安になる。係員が数十メートルおきに立っており常に声を張り上げている状況。なんだかものものしく、落ち着かない雰囲気だった。
自動改札機は横にずらりと数が多くて、さほど混んでいる印象はなかった。紙のきっぷは一度に4枚まで通せるのだけど、ここでハプニング発生。私の分が3枚、子どもは2枚だったので、先に子のきっぷを入れて、子をひとりで通過させた。その後で私のきっぷを３枚入れて通過しようと思ったら、警報音と共にゲートが閉じてしまって通れない。表示版には「きっぷの枚数が多すぎます」。え？ 出てきたきっぷは大阪行きになっており（私は名古屋）、わけがわからない。しかも子がひとりでスタスタと歩いていってしまい、大声で名前を呼んで戻ってこさせる。超あせる！！
枚数多すぎの原因は、後ろにいたお客さんが私の通過を待たずにどんどんきっぷを入れたことだった。わかります、あせる気持ちは私も同じ。駅員が気づいてゲートを開けるまでのあいだ、乗り換え時間がなくなる！子がどっか行っちゃう！と気が気じゃなかった。
波乱の改札を抜けて早足で特急ホームへ。先は長い。列車別に足元が色分けされてるのはいいんだけど、色だけ見ると直進または左方向に分岐してるのに、上の数字の掲示板ではどの列車も左方向への誘導。不安になるイヤな設計だ。あと、足元には列車名しか書いてないけど、名古屋とか大阪とか行き先を併記したほうが親切だと思う。
エスカレーターで1階に降り特急ホームへ。ここまで7分。改札で手こずったものの、JRが想定する8分より早かった。今回はリュックだったけど、スーツケースだったらもっと時間がかかりそう。しかしこのホーム、行き先が違うしらさぎとサンダーバードが向かい合わせになってるのも混乱を招くわ。急いでやってきて間違えて乗っちゃう人、絶対いると思う。
しらさぎの座席には乗り換えの説明書が入っていた。今さら感。さっき乗ってきた新幹線にも同じものを入れといてくれよ、と思った。→二次元コードのリンク先はこちら
帰りは日曜の夕方、しらさぎ→新幹線への乗り換えだったのだけど、ここでもハプニング。走行中のしらさぎが、遅れている大阪からの新快速を待つため途中の米原駅で停車。その影響で敦賀駅への到着も遅れた。車内放送で「接続する北陸新幹線との乗り換え時間が短くなっております。移動をお急ぎください」と流れる。また急がねばならんのか。やれやれ。
何がつらいって、敦賀駅到着時に子どもが爆睡していたこと。以前ならこのまま金沢までゆっくり眠れたのなーと思いながら無理やり起こす。起きないので、抱っこして駆け足！ 私のリュック＋子どものリュック＋子ども本体（17㎏）をどうやっていっぺんに持てたのか、今となってはもうわからない。通路の長さがしみじみとつらかった。
ドタバタと新幹線に乗り、あー間に合った、さあ発車してくれ！と思いきや、「大阪方面からの特急サンダーバードの到着待ちのため発車が遅れます。しばらくお待ちください」…。結局、予定より20分ほど遅れての敦賀発となった。つ、疲れた。
私の所感として、敦賀駅の乗り換えは何もなければ6分でいける。きっぷが詰まっても駆け足なら7分でいけた。ひたすら遠いので疲れるけど。あと、寝てしまって初動が遅くなるとか、特急の待ち合わせで発車が遅れるとかの可能性を忘れちゃダメだな。みなさまも、余裕を持ったタイムスケジュールを組むことと荷物を減らすことで、どうぞ安全な旅を～。
