旅と日常のあいだ

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生後三ヶ月の赤ちゃんと、初めての特急&新幹線に乗った話

先日、生後三ヶ月の子どもと一緒に石川~静岡を往復した。手段は特急列車&新幹線、所要時間は6時間ほど。区間によって、私+子+夫の三人、または私+子の二人で。子連れの長距離移動は初めて、マイカー以外の乗り物も初めて。行くまでは楽しみ半分緊張半分だったけれど、結果的にはトラブルもなく順調だった。行く前に何十回も「子連れ 新幹線」「生後三ヶ月 電車」と検索しまくっていた私のような方のために、子連れ乗車にまつわる記録を書いておきます。

 

 

1.そもそも、生後三ヶ月の赤ちゃんとの長距離移動ってどうなのか

生活リズムが少しずつ整ってくる頃とはいえ授乳やオムツ替えのタイミングは予想通りにいかない、まだ首もすわっていないから本人の体力も心配。生後2ヶ月ごろに助産師さんの家庭訪問があったので相談してみた。そしたら「まったく問題ないです。赤ちゃんに無理をさせない、そしてとにかくお母さんが無理をしなければ大丈夫」という心強い返事。「駅にも車内にも授乳やオムツ替えの場所はあるので、事前に確認して、荷物をしっかり準備しておけば大丈夫。ただし、時間にはじゅうぶん余裕をもって。大人だけの移動と同じペースで考えちゃだめですよ」。

なんとなく「三ヶ月で新幹線なんてとんでもない!」みたいな反応をされるかと思っていたので、そうでなくてホッとした。このときの助産師さんがポジティブな返答をしてくれたおかげで、乗車にあたっての気持ちが「できないかも」じゃなく「できるはず」という前向きなスタートになったのがよかった。そして大事なのは、「とにかく親が無理をしない」こと! これを心がけて、駅での待ち時間や乗り換えはかなりゆったりしたスケジュールを組んだ。そのおかげで、時間の余裕=気持ちの余裕ということを実感する結果に。

2.列車の指定席は多目的室の近くを予約する 

今回は、金沢→米原で特急しらさぎに、米原→掛川で新幹線に乗った。指定席の予約はマスト。早めにホームに並んで待つとか、座れるかどうかを最後まで心配するとかいうストレスはできるだけ回避したい。結果的には自由席でも座れたね、ってことになるかもしれないけど、予約しておけば時間も気持ちも余裕ができる(これ大事!)。

もうひとつ重要なのが、車内では多目的トイレ・多目的室の近くの席をとるということ。赤ちゃんを抱いて長い車両を行ったり来たりするのは大変だもんね……。多目的トイレは男女問わず使用できてオムツ替えの台がある。多目的室は体調不良の人が休んだりするための場所で、授乳専用ではないけれどほかに使用者がいなければ使える。これらが列車のどこに位置するかを調べておいて、その前後の車両で近い席を予約すると安心。今回は窓口で「子連れです」と告げたうえでおすすめの席をとってもらった。駅員さんは慣れたものなので、窓口に行けるならおまかせするのがベストだと思う。

3.出発前に、授乳の時間と場所を決めておく

これも時間と気持ちの余裕のため。我が子は三時間おきの授乳ペースだったので、いつどこで飲ませるかをだいたい決めておいた。揺れる車内より駅の授乳室の方が落ち着いて行動できるだろうと思ったので。米原駅での乗り換えが何時くらい、その三時間前は金沢駅で何時、その三時間前は自宅で何時…というふうにさかのぼってタイミングを調整し、時間がきたらとりあえず授乳。「えっ、ぼく別にお腹空いてないんだけど……まあ、くれるっていうなら飲んどくか」ってな感じで。途中で泣いたら車内で随時あげる心づもりだったのだけど、結果的には行きも帰りもおっぱいほしさにグズることはなく、車内での授乳はゼロだった。

4.車内では、夫が同乗するときは膝に抱っこ、私一人のときは抱っこひもで過ごした

我が家では、赤ちゃんとの外出はいつも抱っこひも(エルゴ)。うちにあるベビーカーは首がすわった生後四ヶ月以降対応のものなので、生後三ヶ月のこの時点では使用していなかった。というわけで移動に使ったのは抱っこひものみ。電車内でのベビーカーの置き場所を考える必要がないのは楽だった。我が子は抱っこひもを使うとおとなしくなってすぐ寝る&そのまま1時間でも眠り続けるタイプなので、その点も楽だった。

ただ、抱っこひもを装着したままだと親はどうしてもくつろげないし、トイレにも行けない。赤ちゃんだって数時間も同じ体勢なのはしんどかろう……ということで、夫と二人で乗車しているときは抱っこひもから下ろし、交代で膝に抱いていた。抱っこひもははずして網棚へ。これなら抱っこしていない方はちょっと休めるしトイレにも行ける。

道中、私一人で新幹線に乗車する区間が1時間半ほどあったのだが、このときは最初から最後まで抱っこひもを使った。着席した状態で、赤ちゃんを抱いたままひとりで抱っこひもをはずしたり片付けたりするのが難しかったので。何かあったとき、抱っこひもを着けていたほうが両手が使えるしね。

5.乗車したら多目的室の位置を確認し、乗務員に子連れアピールしておくとよい

車内で授乳ができる場所=多目的室はふだんは施錠されていて、使いたいときは乗務員に声をかけて開けてもらう仕組み。ただ、赤ちゃんが急に泣き出したりしてすぐに使いたい!と思っても、そう都合よく乗務員が通りがかるとは限らない。私たちは乗車したらまず自席に行き、そのあと多目的トイレと多目的室の位置を確認した。車両の前方なのか後方なのか、近いのか遠いのか、わかっていれば安心だからね。そして、着席後に乗務員さんが近づいてきたらチャンス! 「多目的室を使いたいときはお声がけすればいいんですよね」と一言いっておく。そうすると向こうも「おっ、子ども連れだな」と認識し、その後、通りがかるたびにこちらを気にしてくれるようになったので。

6.手荷物は最小限にして、両手が使えるように

赤ちゃんを抱っこしながら大荷物を持つのは体力的にしんどいし、赤ちゃんを気にしていると荷物を忘れそうになる…ということで荷物は最小限にすべき。今回、夫と一緒の区間では荷物は3つ、夫はスーツケース+ショルダーバッグ、私はリュックサック+抱っこひも。夫が抱っこするときは私がスーツケースとショルダーバッグ担当で。夫なし私ひとりの区間では、リュックサック+抱っこひも+ミニバッグ(貴重品入れ)で移動した。リュックサックだけだとスマホや切符の出し入れが面倒なので肩掛けのミニバッグを使ったのだけど、リュックとエルゴとバッグで右肩が混線、はずす順番を間違えるとわけわからんことになっていた。まあ仕方なし。

7.食事は片手でつまめるものを用意しておく

それから、車内での食事はおにぎりとかパンとか、お箸を使わず簡単に食べられるものがいいと思う。抱っこひもを着けてると、体の前に駅弁を広げるのは物理的に無理。いつオムツ替えや授乳で立ち上がることになるかもわからないし。私はおにぎりやどら焼きを食べていたのだが、目的地について抱っこひもをはずしたら、頭の支えのあたりに黒っぽい粉がポツポツと付いているのを発見。なにこれ? ……よく見たら海苔でした。海苔パリパリタイプのおにぎりには注意すべし。

8.グズったらデッキでゆらゆら&車窓の景色を見せる 

乗車にあたって不安なのが、赤ちゃんが泣き止まなくなったらどうしようかということ。今回は座席で大泣きという事態にはならなかったけれど、ちょっとグズってフェ…と泣きかけることは何度かあった。そのときは抱っこしたまま席を立ってデッキに移動、窓から外を見せると静かになるというパターン。抱っこでゆらゆらが楽しいのと、動く景色がおもしろいのかもしれない。生後三ヶ月だと、まだおもちゃで遊ぶとか、おやつで気を引くという方法はない。もっと大きくなるにつれて要求が複雑になったり泣き方が派手になったりするのかもしれないな。

9.事前にできる準備はしておきつつ、予定通りにいかなくても臨機応変な対応で!

初めての子連れ移動、初めての新幹線、やってみるまでは気負いが大きかったけれど、一度やってみてトラブルもなかったことで、次も行けるなという自信になった。ガチガチに準備しすぎて緊張と不安だらけになる必要はないけれど、できる準備をしておくことでいらぬ心配から解消されるのは事実。時間に余裕をもったスケジュールにする、授乳の場所と時間をなんとなく決めておく、乗務員さんを味方にする。

そして、道中、思うようにいかないことがあってもくよくよしない! 赤ちゃんといると、何でここでうんち!?とか、何で泣いてるのかまったくわからんよとか、そんなのばっかり。むしろ予定通りに進んだら超ラッキー、赤ちゃん、君はものすごくえらい!くらいの気持ちで。そして、すんなりいってもバタバタしても、移動が済んだら自分と赤ちゃんを褒めてあげていいと思います。

 

新幹線デビューを果たした我が子、これから二ヶ月後には飛行機デビューの予定。これまたドキドキだけど、幼少時からの英才教育(?)により、父の血を継いだ立派な乗り物オタクになってくれれば私はうれしいよ…!

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人生初の電車は「特急しらさぎ」でした