旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


初めてのシュトーレン作り。お楽しみは一週間後。

初めて自分でシュトーレンを作った。金沢の人気ベーカリー、シンタテベイクストアのパン教室にて。そこまで手の内を明かしていいんですか?ってくらいプロの知識と技術が惜しみなく披露された3時間半。丁寧でわかりやすく、なによりも先生(店主)の人柄の良さとパン愛がひしひし伝わってくる時間だった。行く前はやや緊張していたが(パン作りの経験がほぼないので臆してた)、体験してみて、ああ参加してよかったと心の底から思った。

 

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用意されたフィリングは十数種類。好きなものを好きな配合で組み合わせる。試食しながら選ぶのが超楽しい。柚子ピール、レモンピール、かぼちゃの種、ドライアプリコットにいちぢく、ごま、アーモンドなどなど。


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私はカシューナッツ、くるみ、ドライクランベリー、ラムレーズンを同量ずつ。さらにホワイトチョコチップとレモンピール、刻み栗を少しずつ。振りかけるお酒の選択肢はラム、ブランデー、アマレット、芋焼酎(!)の4種類。私はブランデーにした。

 

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味の印象を大きく左右するスパイスも自分次第。香りの特徴や相性のいい素材を教わりながら、規定のグラム数になるよう調整。私はシナモンをメインに、フェンネルとナツメグを足してみた。王道ぽい路線で。先生は「攻めたい人向け」としてブラックペッパーやガラムマサラ、山椒の実なんかも用意していた。可能性は無限。

 

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各自で生地をこね、成形し、全員分を一気にオーブンへ。焼いている30分間は、先生がいれたコーヒーとフルーツケーキが出てきた。なんて手厚いもてなし。しかもケーキが本気でおいしい! そりゃそうよプロだもの、売り物のケーキだもの。それをおやつに用意してくれるとは至れり尽くせり。

 

焼き上がったシュトーレンを溶かしバターに沈めて引き上げてるところ。家庭ではできないハイライトシーンであった。「バターに沈める」っていう言い回しじたいがたぶん人生初。揚げ油からとんかつを引き上げてるみたいな図だけど、黄金色の液体、あれぜんぶ溶かしバターよ?  深さ10センチ以上はあったね。ちなみにその隣の白いのは砂糖。バターに沈めたシュトーレンを、次はたっぷりの砂糖に沈めるのである。保存性という大義名分のためなら、カロリーなんて……!!(震)


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というわけで、お砂糖をまとわせて完成。持って帰ってもすぐには食べない。熟成が進むよう数日おいてから、少しずつ切り分けて食べる。私の選んだフィリングは、スパイスは、どんな仕上がりになっているのだろうか。

手を動かして作っている時間が楽しいのとは別に、待つあいだの楽しみがあり、いざ実際に食べる楽しみもある。こんな長期間にわたって楽しみが続くなんていいよね。一週間後のクリスマスイブに開封する予定。それまで我慢だ、私。

 

▼いざ開封。(クリスマスイブを待たずに食べたけど、大丈夫、まだ残ってる)

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