明日はクリスマス。朝、ラジオから流れる竹内まりやの「すてきなホリデイ」を聞いて、そこに歌われているクリスマス世界の幸福さに目がくらむ思いになった。「もみの木に灯る明かり」「うれしさを隠しきれない犬や猫」「少しずつ白くなる街路樹」。なんだろう、派手でも豪華でもない日常レベルの風景なのに、どうにもキラキラとまぶしいよ。重くくもった北陸の灰色の空の下、業種柄いまが一年で最多最恐の激烈繁忙期である職場への通勤中に聞いたのがいけなかったのか。「先週どかっと降った雪ときたら〈少しずつ白くなる街路樹〉どころの量じゃなかったな」とか考えてしまい、いかんいかん、やさぐれている場合ではない。
ともかくクリスマスはすぐそこ。普通に仕事だしいつもどおりの平日でしかないけど。子どもの頃はクリスマスがとにかく楽しみで、姉妹でサンタに手紙を書いたり母とケーキのデコレーションをしたり、心の底からわくわくしていた。クリスマスの朝、枕元にあるはずのプレゼントを布団に仰向けのまま両腕をのばして確かめて、もったいないので目で見るのはまだ我慢して、まずは手ざわりだけで形や大きさを味わったりしてたなあ。あの頃の気持ちを思い出すと今この瞬間にも幸せな気持ちになれるし、そのことじたいをとても幸せだなと思う。
ここ数年、クリスマスシーズンの楽しみはシュトーレン。こないだセブンイレブンのパンコーナーで見つけたので買ってみた。タカキベーカリー製。
ナッツとレーズンがぎっしり。スパイスの香りもいいしお砂糖のかかり具合も好き。おいしかった。このクオリティがコンビニで手軽に買えるのはいい。
パン屋さんやケーキ店のシュトーレンも買えたらよかったのだけど、もたもたしてるうちに日が過ぎて機会を逃してしまったのが悔やまれる。と思っていたら、夫が県外のとあるパン屋さんからシュトーレンを取り寄せしていたらしく、つい先ほど、宅配便で届いた包みを見せてくれた。やったー。どんなのが出てくるか非常に楽しみ。思いがけずクリスマスのわくわく感を味わえてうれしい。夫よ、ナイス！
