塩ゆでの枝豆をたくさんもらい、日々パクパク食べていたのだけど、さらに追加で大量にもらって消費が追いつかなくなってきた。
ので、ずんだあんを作ることに。
おいしく仕上げるコツは、さやから出した豆の一粒ずつ薄皮をむくこと。手間と根気が必要だがこれを惜しんではならない。
皮をむいたら砂糖とあわせてすりこぎでごりごり。完全にすりつぶすのではなく、好みの具合に粒を残す。
バターを切ってパンにはさめば、ずんだあんバターサンド。旬の贅沢!!
ずんだあんを存分に楽しんだ残りは、ブレンダーにかけて完全なペースト状に。牛乳とゼラチンをあわせてずんだミルクプリンを作った。野菜嫌いかつプリン好きの子どもに見せたらどんな反応をするかなぁと思いながら。
食事のあと、「ちょっと変わった秘密のプリンを作ったんだけど食べる?」とたずねると「食べる!」と即答。テーブルに置くとすぐに緑色に疑いの目を向け、「なんで緑? 材料は?」と聞いてくる。尋問か。「牛乳とお砂糖とほんの少しの枝豆」と正直に伝えると「あぁ〜、ほんの少しの枝豆かぁ〜…」。子は訝りながらもプリンへの食欲が勝ったらしく、スプーンでパクっといった。ん?という顔をしながらも続けてふた口、三口……。で、「なんかお腹いっぱいになってきたなぁ。ごちそうさまー!」と終了。お口に合わなかったらしい。おいしくないとか好きじゃないとか言わず、「お腹いっぱいなので終わります」と言うあたり、作り手である私への気遣いですか?
かくして、プリンにまぎれて枝豆を食べさせよう作戦は失敗。プリンにまぎれるどころかまぎれようもなく全面ガツンと枝豆だから、私レベルの枝豆好きじゃないと抵抗あるかもな、と思った。あとで夫に感想を問うたところ「デザートという感じはしなかったかな。枝豆の、おかず」。なるほど。つい、ずんだずんだし過ぎちゃったみたい。
その後、枝豆ペーストをホットケーキに入れて焼けば食べてくれるかも?と思いついたが、別にそうまで頑張って枝豆を食べさせねばならぬ理由もなし。子はほっといて、私の個人的なずんだ愛を満たすためだけに好きなものを作ればいいか〜と思い直した夏の日。