ココアが好きでわりとよく飲む。
今読んでる小説にバター入りのココアを作るシーンがあって、これまでココアにバターという発想も経験もなかったので「何それあり得るの?」とびっくり。乳脂肪増しという魅惑の禁じ手。バターを飲むってどうなの…とカロリー的にビビりつつ、コクや香りやまろやかさを想像したらいてもたってもいられない。読んだ15分後には作り始めていた。
小鍋でココアを練り、牛乳を足してよく温め、最後に角切りバターを落として火を止める。溶けかけバターの背徳感。どきどきしながら飲んでみたら……うまっ。舌に口にバターがからみ、ココアのほろ苦さと混ざり合う。寒い冬の夜にふさわしい、ささやかながらもスペシャルな飲みもの。