ある日の朝食時、子どもに「テーブルにおいといて」と納豆のパックを渡した。子は納豆を食べないが私と夫は日常的に食べている。私としては、そのまま持っていってテーブルに置くという単純にそれだけを想定していたのだけど、子の行動は想像の上をいっていた。
子は食器棚を開けてなにやらお皿をカチャカチャ。(おっと何をする気だ、頼むから割らないでくれよ!!) そのあと「できたよー!」の声。
何これかわいい。納豆パック・オン・お花のプレート。私と夫の2つともセットしてそれぞれの席に置いてあった。
お箸ではなくフォークとナイフで食べたくなるたたずまい。いつもの納豆なのにランクアップ!食卓が華やかに!朝からいいセンスしてるな〜。
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それからまた別の日。子が「書きたいことあるから、ひらがな教えて」と言ってきた。読むことはできるけれど、お手本がないとまだ書けない。請われるまま、順番に書き方を説明する。子はボールペンを一生懸命あやつりながら、
「『た』はどうやって書く?」」
「『ふ』教えて。うわ、むっずい!!」
「『の』は? あー、かさなってしまった」
一体、何をしたためているのかと思ったら……
「できた~。おふろばのたおる!!!」
えっ!? ほんとだ、おふろばのたおるだ!笑
しかし、なにゆえこのチョイス? それに関連するような会話を一切していないのに急にひらめいたというのか。君の頭の中どうなってるの。そして、苦心の跡がうかがえる「ふ」がたまらん。パーツがあっちこっち向いてるのが、4歳の今ならではの、全力のつたなさにあふれてて大好き。